​「ニュクスの角灯」高浜寛
乱コミックス リイド社
全5巻





1878年(明治11年)、動乱の幕末は
遠ざかり、長崎では海外貿易で莫大な
利益を得る商人が多く現れはじめていた。

 西南戦争で親を亡くした少女・
美世(みよ)は奉公先を求めて 鍛冶屋町の道具屋「蛮」(ばん)の扉を叩くが、
そこで彼女を待っていたのは、
店主・小浦百年(こうら・ももとし)が
パリ万博で仕入れてきた最先端の品々と、
それらに宿るベルエポックの興奮と
喧騒だった……

ジャック・ドゥーセのドレス、
ダニエル・ペーターのミルクチョコレート、
シンガー社のミシン、セーラー服、
エジソンの蓄音機、革ブーツ、眼鏡、
幻灯機(マジック・ランタン)……

先進と享楽の都・パリ渡来からやってきた“
夢の品々”に導かれ、少女はまだ見ぬ
世界へ歩み出す……

感想

☆3.5

絵画的でポストカードのような絵に

不思議な魅力があります。


世界を股にかけ、どんどん広がる主人公の

世界にわくわくしますにっこり



まだまだ女性の立場が弱い時代。

当時の女性たちの厳しい処遇に胸が

痛みます悲しい