天皇杯 vs川崎フロンターレ これぞジャイキリのお手本。新旧川崎ダービーはヴェルディが勝利! | 決闘王F.Kのブログ

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 城福監督の初戦となる山口戦で、幸先よく初勝利を上げたヴェルディ。しかし休む間もなく、天皇杯の3回戦を迎えました。ハードスケジュールだなあ。
 3回戦の相手は川崎フロンターレ。ヴェルディが去った後の川崎市に根付き、昨年のJ1を制した国内最強レベルのチームです。今年もリーグ戦では3位に付けており、前節はコンサドーレ札幌に5-2で勝利。天皇杯でも2回戦は札幌大学を5-0で完勝(札幌市民涙目)して、その強さを見せ付けました。
 ヴェルディとフロンターレ、新旧川崎ダービーとも言えるこの2チームの対決は2013年の天皇杯以来となります。はて、記憶に無いな……。まあ現地に見に行った訳じゃないし、0-3で負けた試合の事なんて覚えてなくて当然ですね(苦笑)。
 でも川崎の試合は見に行った事があります。あれは2014年の柏レイソル戦、等々力競技場の賑わいっぷりに圧倒されました。試合前に川崎サポからバナナを貰って戸惑ったっけ。ブログを読み返して、懐かしい気分に浸りました。


      

 という訳で、新宿三丁目から副都心線に乗り、そのまま東急東横線で武蔵小杉駅へ。20分ほど歩いて、8年ぶりの等々力陸上競技場です。8年前は工事中だったメインスタンドが立派に聳えています。


 メインスタンドの中は広々としており、様々なスタグルの店や藤子・F・不二雄先生のキャラの銅像が置かれてました。川崎市にある藤子・F・不二雄ミュージアム、いつか行きたい。


 天皇杯はJリーグではなくJFA主催の為、試合前のイベントは行われず、スタグルも寂しくなります。ですが流石はJ1王者のフロンターレ、キッチンカーを多数出してくれました。私も塩ちゃんことピッツァ、かき氷を食べました。どれも美味しくて満足。



   

 マスコットキャラも登場。川崎のふろん太とカブレラ、そして東京ヴェルディのリヴェルンも来てくれました。リヴェルン、今年はあちこち出向いてるなあ。初めての等々力でテンションが上ってたのか、味スタにいる時よりも動き回っていました。ふろん太よりカブレラと仲良くしてたのは趣味かな?(笑)


 また試合前の選手紹介は、リーグ戦と同じ映像が使われました。川崎だけでなくヴェルディの映像も使ってくれるとは嬉し過ぎる。許可した川崎は王者の余裕ってやつでしょうか。とにかく感謝。


 試合前の練習が始まると同時に小雨がぱらつき始めましたが、川崎サポは勿論、ヴェルディサポも沢山来ました。7,354人という、天皇杯3回戦とは思えない大観衆です。
 かつて川崎の、ここ等々力陸上競技場をホームスタジアムにしていたヴェルディ。その関係からか今でもヴェルディサポだという川崎市民も割といて、フロンターレサポとは仲が良かったりします。この日もスタジアムのあちこちで親しく話をしてる両チームのサポを見ました。


 ハーフタイムにも3大マスコットがスタジアムを一周してくれました。川崎サポの皆さん、リヴェルンの事を覚えてあげてください。良かったらグッズも買ってあげてください(調子に乗りすぎ)。

 では試合の感想を。と言っても現地では詳しい事は良く分かりませんでした。陸上トラックとの併設型スタジアムな上、私が居たゴール裏の1階席はかなり見辛く、おまけに小雨で眼鏡が濡れたり曇ったりで散々でした。それでも分かる範囲で纏めました。

 川崎の選手はやはり上手くて、ヴェルディはかなり押されていました。ですが試合そのものは悪くない。相手の方が力が上なので、チンタラしたボール回しなど消極的なプレイをしたら一瞬でやられる。それは選手も分かっているので、格上相手に果敢に挑んでいきました。
 チャレンジ精神を出して戦うヴェルディ。その成果は前半39分に出ました。相手ゴール前でのミスを逃さなかった佐藤凌我がゴラッソなシュートを決めて、ヴェルディがまさかの先制! 大仕事をやってくれました。
 ですが昨年のJ1王者がこれで終わる筈がない。点を取られてからの川崎はガンガン攻めてきました。後半になると家長昭博と小林悠の両エースも出してゲームを支配し、ほぼ一方的に攻めてきました。
 しかし今のヴェルディには、この男がいる。マテウス。この日のゴールを守った彼はスーパーセーブを連発! その姿に奮起されたのか他の選手達も守備を頑張り、川崎の猛攻を耐え凌ぎます。
 城福監督の選手交代も見事でした。 若い佐古真礼からベテランの梶川諒太に変えてチームを安定させ、今期初先発の西谷亮からやはりベテランの加藤弘堅に、疲れが目立ち始めた平 智広から体力のある谷口栄斗にチェンジ。全ての交代がズバリ嵌まり、ヴェルディの守備は安定しました。ついこの前まで複数失点ばかりしてた、ザル守備のヴェルディとは思えない変貌ぶりです。
 雨で濡れたピッチも幸いしたのかもしれません。川崎の選手のプレイは段々雑になり、警戒していた家長も小林も目立ちませんでした。そして4分のATを耐えて試合終了! ヴェルディは見事ジャイアントキリングを成し遂げました!
 格上の相手の僅かな隙を突いて先制、その1点をチーム総出で守り抜く。ジャイキリが起こる典型的な試合運びでしたが、勝てば良いのだ。


 奇跡的な勝利にサポーターも選手もテンションが上がりまくってしまい、勝利のラインダンス時は声を出して試合スタッフからアナウンスで注意されました。後でJFAに怒られるかもしれませんが、どうかご容赦を。
 でも、この勝利は本当に嬉しかった。ついこの前までダメダメだったチームが、J1王者に勝ったんですよ。監督が変わったら、こんなにも変わるものなのか。監督という仕事の重要性を、改めて思い知らされました。
 私がサポになって以来、初めてJ1のチームに勝って天皇杯のベスト16に進んだヴェルディ。次の相手は湘南を降したジュビロ磐田です。相性最悪の相手ですが、ここまで来たら正々堂々と戦い、そして勝つのみです。と、その前に日曜日の千葉戦にも勝たないと。この勝利をリーグ戦に繋げましょう。頑張れ、東京ヴェルディ!

 なおこの日、ジャイアントキリングを成し遂げたのはヴェルディだけでなく、甲府が札幌を(またも札幌市民涙目)、栃木がFマリノスを、群馬が浦和を、長崎が延長戦の末にFC東京を降しました。うーん、ヴェルディの偉業が目立たない(笑)。

 ともあれヴェルディを含めたこの5チームが、J2代表としてベスト16に挑みます。再び奇跡を起こしてやろうぜ!