機材紹介編⑤MEGALITH DELTA (最終回) | DuelJewel Shunオフィシャルブログ「赤毛色の街」Powered by Ameba

機材紹介編⑤MEGALITH DELTA (最終回)

さあ、一日かけて書いてきたこのブログも遂に最後。
オオトリを飾るのは、絶賛俺が実際に使用中の
MI AUDIO / MEGALITH DELTA 
でございます・・・・・・・・・。

俺の人生を変えたエフェクターですね。大げさじゃなく。

どすん。



これはもう本当にすごい。
もうこれなしじゃ生きられない。

実際俺の足元の機材紹介とかたまに載せますけど、見覚えあるでしょ?
発売当初からずーっと使ってます。

事の発端はiMiさんと言うか辻さんから
すげえの入ったよ!っていう情報でした。

まじで下手な激歪みアンプよりもすごくいいコンパクトエフェクターが出た!
という情報で。

あ り え ん 

という認識からスタートしました。

その情報を頂いても、絶対無理でしょう。という固定観念が俺の中では拭えなくて。

「でもそんなエフェクターあったらすごいよな・・・画期的だよな・・・・。」
「そしたらHerbertのノイズやハウリングに悩まされなくて済むかもしれないよな・・・やっぱ気になるな・・・」
と前述したように妄想は膨らむばかり。
初恋かっ!ってぐらいに思い悩む日々が続きました(笑)


そんなメガリスたん(ここからはそう呼びます)と実際にお会いしたのは、YOHIO君のバックバンドをやった時でした。
時期的に、俺のシステムが持ち出せなくて。
でもどうにか激歪で音圧がでる機材を調達してこなきゃいけない。

で、iMiさんが代理店やってるENGLというアンプを貸してくださいとお願いしたんですよ。
このENGLのPOWERBALL2ってアンプがまた良くてですね・・・。
Herbertと同じく、余裕のある入力口、そして綺麗なクリーントーン。
そして歪ませられるChannelはもう鬼のように歪むという優れ物で
Herbertぶっ壊れたら買い換えようと未だに思ってるアンプなんです。

そして、そのアンプヘッドを持ってきてくれた時に、一緒に
「これがこないだ言ってたやつ!」と、メガリスたんを貸してくれたんですよね。

とは言えど、さっき言ったようにENGLのアンプも相当いい音です。
俺はもうすっかりそのヘッドだけあればいいやって状態でリハーサルをしてました。

で、休憩時間。
せっかく持ってきてくれたんだし、とりあえず使ってみようかな・・・。
とメガリスたんをセッティング。

ENGLをクリーンChにして、メガリスたんをスイッチON


その瞬間俺は恋に落ちました・・・・・orz
結果、サマソニの時とか、結局コレ一台で全部やりました。
アンプ、クリーンチャンネルでした(笑)
ENGLの無駄遣い・・・(笑)


本当に心の底からびっくりしましたね。
こんなすっげえ音圧出るエフェクターあんの!?って(`-ω-´;)

なにこれ!?トグルスイッチ3種類切り替わるけど、超実践的!と。
EQのかかり方エグい!色んな音作れすぎ!と。
BOOSTボタン押したらものすごいきれいなソロの音出る!と。
VolumeとGainの絡ませ方で本当にアンプと同じような音圧調整できる!すげえ!と。

もう全部言ってしまいましたが、一つ一つ説明を致します

まず真ん中のトグルスイッチ
EQシフトと書いてあるんですが、LANDGRAFFとかが採用してるような、完全に歪の質を変えるものではなく、すごく単純明快で
左→オラオラリフ用
真ん中→ソロ用
右→メタル用(ドンシャリ)
と認識してもらえばOKです。
EQのベーシックとなるポイントを切り替えるためのものなんですね。

これがまずすっごく画期的かつ実践的。ものすごく現場をわかってるな・・・という印象でした。

あ、先に言っておきますが俺の足元にはこのメガリスたん、2匹います。
片方はリフ用で、片方はソロ用なんですね。

で、リフ用のメガリスたん1号は、会場のステージの鳴りで実際にこのEQシフトスイッチを日によって切り替えて使っています。
いやー。低音が回るな~って日は左に。
逆に低音が響いてこないなーって日は真ん中に。
セッションとかでメタルな曲やるときは右にしますねー。

次に「EQのかかり方がえぐい」という点
これが本当にすごくて。
CONTOURと言うツマミがこのエフェクターの一番のポイントです。
これは基本真ん中にセッティングしておくものなんですが、
左に回していくと中域がカットされていき、メタル~な音色になっていきます。
右に回していくと低音から中域が持ち上がっていって、音圧が出てきます。
ここでまず好きなポイントを決めて、そこからTREBLEとMiddleとBassを補正していくというのが一番わかり易いですかね。
逆にMiddleをMAXにした状態でCONTOURを左へ回していくと、低音がどんどん硬くなり、輪郭がくっきり出たりするからこれまた面白い音作りができるんです。
で、TREBLEがまた半端ない。
今日音前に飛んでかねえなあ・・・と思ったらちょっとだけ。本当にちょっとだけTREBLEを上げます。だいたいこれで解決です(笑)
そのぐらいEQのかかり方がエグいので慎重にツマミを動かさないといけないのが唯一の弱点かも知れませんね

次に「BOOSTボタン」です
リフというものはだいたい和音で弾きますね?
当然ギターの出力信号は大きくなります

でもギターソロで早弾きとかしよううとなると、単音ですので当然信号は小さくなります。
そんな時にアンプの歪みの前に挟むのがブースターと呼ばれるものです。
俺がマニアで沢山集めてるっていうタイプのエフェクターですね!

そんなブースターコレクションが全部要らなくなるほどしっかりとBoostしてくれちゃうんですよ。こいつ。
もうブリッブリの音になります。

これがまずかった・・・・。

というのも、リハ中にメガリスたん一匹目は、即電話で「ください!」と注文したんですよ(笑)

で、足元に組み込んで、DuelJewelのライブで使うようになり、
オラオラ系の曲のリフはメガリスたんで。
ギターソロの時だけ一番歪むHerbertの3chでと使い分けてたんですが

ギターソロになった瞬間に音が引っ込むんですよ(´;ω;`)

そのぐらい破壊力のあるメガリスたん。
当然俺は悩みます。

次のシーズンで立場を逆にしてみたんです。
オラオラ系のリフをHerbertの3ch、
ギターソロをメガリスたんでBoostスイッチONという状態でライブをしていきました。

結果、ギターソロしか聞こえないと言う現象に陥りました・・・・・。
なんてことでしょう。

もう腹をくくるしかない。
そう思った俺はとうとう「メガリスたんもう一台ください・・・・」と言う電話をしていました・・・・。

そういう経緯で俺の足元にはメガリスたんが2匹いるわけです。
なんてこったい。

次に「VolumeとGainの絡ませ方で音圧が変わる」という点
これが一番びっくりしたところかもしれません。
古いアンプならいざしらず、昨今の激歪みアンプの音の作り方は本当に難しいのです

と言うのは、昨今のアンプのほとんどが、2つボリュームを設定しなくてはならない仕様になっているためです。

具体的には、チャンネルごとのボリュームと、MASTERと言われる、全部のChannelの総合的な音量を決めるツマミが2つあるんですね?

で、Channelのボリューム、及びGAINは、上げれば上げるほど「プリアンプ」と呼ばれる所に使われてる真空管に熱が入っていきます。

そしてMASTERのボリュームは「パワーアンプ」と呼ばれるところにある真空管に熱が入っていくんです。

このバランスがすっごく難しいのです・・・・。

結果論を言えばどっちもちょうどいい設定で熱を与えないといい音にならないんです

プリアンプの方だけ熱を入れまくったとしましょう。
プリアンプの真空管はもうチンチンです。
が、当然それだけの信号を送っているためプリアンプから出る信号の音量は上がります。
そうすると、パワーアンプの方でボリューム上げると音がでかすぎちゃうんですね
だから当然パワーアンプの方に熱は入りません。
そうするとなんか非常に歪んでるけど輪郭がはっきりしない音になっちゃう傾向にあります

逆をやってみましょう。
プリアンプのボリュームは控えめに、パワーアンプのボリュームを結構上げてみます
そうすると、輪郭は結構ちゃんと出るのに、密度がないスカスカの音になる傾向にあります。

(これらは全てのアンプに当てはまるわけではないです。ですがこの傾向は強いです)

なのでプリアンプもパワーアンプもいい具合に熱を入れてあげないと結果的にいい音はならないのです。。。。ああ面倒臭い。

大体どのアンプも、プリアンプかパワーアンプどっちかを予め決めて、その後どこまでもう片方をあげられるかの勝負になってきます。でも一番いいポイントだ!って見つかった時にはだいたい「音でけえよ!」って言われる世知辛い世の中です・・・。

だから本当にアンプだけでいい音作りを目指してる人は、どんどんアンプのワット数を下げる傾向にある気がします。(herbertは前述したように180W、普通は100Wですが、この効果を得るためにわざと70W、50Wのヘッドにするなどの対処をしてる方をよく見ます。また180Wぐらいのアンプでもちょうどいいところまで両方の真空管に熱を入れて、スピーカーキャビネットに繋ぐ際に音量を落とすアッテネーターと呼ばれる機械を挟む人もいます)

そこでメガリスたんに話を戻しましょう。
こいつ、どうもVolumeとGAINのバランスで、中域のコシの有る部分がだいぶ変わってくる気がするのです。
俺のセッティングで・・・というかOrangeのキャビの時はあまりその辺の帯域が再生されないので如実な効果は得られないのですが、リハの時とかにスタジオのキャビで音を出すとかなりこのへんわかります。
すっげえアンプっぽいんですよねその辺が。

で、改めてこの記事を書くにあたってメガリスたんを調べてみたところ、
それもそのはずだと思いました。
擬似的に真空管の様な効果を得られる、JFETと呼ばれる回路があるのですがそれを何個も使って、実際のハイゲインアンプのようにまるで何個も真空管を通したようになる回路になってるんですねー。

これはたまげた(`-ω-´;)


なんでこんな技術を身につけたのでしょうか?

どうやっらこのMI AUDIOと言うメーカーはオーストラリアのメーカーさんなのですが、
実際MEGALITHと言う名前のアンプヘッドをリリースしてたんですね!
MEGARITH BETAって名前らしいです。
それはもう、すごい歪むらしいです。

が、どうやらiMiさんが視察に行った所、これを日本で発売するにはとんでもない高額な値段を付けなくてはならなかったそうです。それはもうHerbertよりも遥かに高い値段だそうで、聞いた瞬間気絶しかけたので細かい値段は忘れました(笑)

なのでこのエフェクトペダルを輸入するという経緯になったようです。
正直このクオリティで30000円は安すぎます。
この音をアンプで求めたらうん十万は考えないといけませんからね・・・・・。


勿論、そんなメガリスたんにも弱点はありますね。
アンプライクすぎて、ある程度ボリュームを上げないと気持ちのいい中域が再生されないこと、そしてアンプだけに比べたら遥かに優しいものですが、やはり広い帯域を再生できるアンプじゃないと進化を発揮しづらいこと。及びパワーアンプの真空管にはある程度熱を加えないと意味が無いこと。
そして音作りに本当に悩みます。
色々出来過ぎて、自分の中でここだ!って決まるまですっごい時間かかると思います

とは言えどこれ手に入れたらリフには一生困らないと言うレベルです
破壊力半端ないですよ!

とはいえど
実際あんたはどうなんだ?って話ですよね。


えっと、このツアーでメガリスたんorFulltone以外の音色・・・・
つまりアンプのHerbertの歪みを使ってる曲、殆どありません!マジで!(笑)

チャンネル2は本当に数えるほどしか使わなくなりましたし・・・・
あ、単音リフの時は使ってるかな。ブースター+チャンネル2+ディレイの組み合わせは結構出てくるので。azureのAメロとか、Lifeon...の全編とか。要するにソロまで行かないけど多少主張したいリフの時に使う感じですかね

チャンネル3に至ってはDICEでしか使ってませんね。
それは理由があって、配線の問題上、ワーミーというエフェクターがあるんですが、
これをメガリスたんで使うと全然音が前に出てこない。
こればっかりは流石にアンプの歪みでガッツリ行かないと成り立たなかったのです。
配線変えればいけるんですけど、ちょっとややこしいシステムになってしまうので無理なのです。

だから殆どHerbertのチャンネルは1.クリーンチャンネルのままです。
結果、クリーンチャンネルが実は一番いいHerbertの美味しいところをうまく使えてるシステムになりました。


勿論、現状で満足するはずもなく、積極的にこういった激歪みペダルやアンプの新製品とかは常に目を光らせていますが、今のところこのメガリスたんを引っ込めるほど説得力のある製品は出てきてません。これはマジで。

製品ページはこちら!


というわけで、昨日使わせてもらった5機種の紹介を終えたいと思います!
マジで丸一日かかったやん・・・・・・(笑)

新しい機材との出会いもあり、本当に有意義なお仕事でした。
これをきっかけに少しでもこれらの機材に興味を持ってくれたり、ギターって面倒なんだな~とか、実はちゃんと色々やってんだなこのクソ赤毛とか思ってくれたなら幸いです。

全部ひっくるめて、ギターは楽しいんです!

そして最後に!

楽器買うならイケベ楽器!(`-ω-´)b


したらば!!!!!!!






























クリアアサヒいよいよ飲もう(笑)←実は昨日飲む暇もなく疲れて寝てた