GWの真ん中に老人ホームに入居中の母に面会
約2年振りの体面
こぉの親不孝者がぁー!(笑)
人は必ず全員もれなく死ぬ
母にも、そんな瞬間が近づいてきている
女手ひとつで、5人の子供を育てあげたその体はとても小さかった
こんなに人は朽ちるものなのか
朽ち果ててゆくその体は美しさを漂わせて…
帰るねって言う私の手を握りしめて
温かいねぇと母は微笑んだ
5人の子供を叱り、励まし、そして抱き締めてくれた白い手は殆どの関節が折れ曲がり、小さくて冷たかった
永久の別れの悲しみに慣れていけるように少しづつ、ゆっくりとゆっくりと冷たくなっていくのかな
ホームを出た私は駅までの約2キロを歩くことにした
母の人生をかみしめながら
私自身の人生を振り返りながら
母と私の人生を忘れないように
ゆっくりと
そう!ゆっくりと
桜の花びらが舞い落ちてゆく速度だと聞いた秒速50センチで
ゆっくりと
ゆっくりと