花粉症 | 青パパの無限増殖ver.187

花粉症

黄砂を巻き込む春一番が吹き荒れたものの暖かい日でした。例年の何倍もの花粉が飛んでいるはずですから仕入れに行く途中マスク姿の人を何人も見掛けました。
私も花粉症が始まり、さっそくマツキヨで買った薬を飲んだところです。高一の時から数えると人生の半分は今の季節花粉症に悩まされていることになります。
例外はベトナムで過ごした三年だけです。さすがにこの季節になると、外に出ては花粉症に悩まされ、家に帰っては薬の副作用や拒絶反応で苦しむの繰り返しの毎日が続きます。昔は注射を打って症状を抑えていたため市販の薬が効かないのです。すっかり縁遠くなったサイゴンに今の時期だけでも避難したくなります。確定申告が控えている以上無理な相談ですけど。
バイクで朝夕渋滞ができるサイゴンは当然排ガス規制などなく京都議定書も効力を発しないわけで、健康、美容に気遣う人はたいていマスクを着用しています。女性はプラス帽子、サングラス、肘まで隠れる手袋で完全武装します。二年前は肺炎の影響でマスクが飛ぶように売れていました。
サイゴンの汚染された空気で体調を崩し、赴任そうそう入院した駐在の方もいました。バイクを運転してると鼻毛が伸びる速度が早くなると教えてくれた同級生もいました。サイゴンの暑さ、汚染された空気には慣れても、花粉症とは共存できない。人間の身体は環境へ過度に適応しているのかもしれません。
著者: 荒木 経惟
タイトル: 陽子