ベトナムを遠く離れて | 青パパの無限増殖ver.187

ベトナムを遠く離れて

フランスの映画監督
著者: ジャン・リュック・ゴダール, 奥村 昭夫
タイトル: ゴダール・映画史 1 (1)
の映画の題名ではありません。私の働いているベトナム料理ドゥドゥサンにはたくさんのベトナムの方が関わっています。オーナー、従業員、取引先、その家族や友人を含めると膨大な数の人とのつながりの上に成り立っているわけです。多くの人たちはベトナムを遠くはなれた日本で生活しています。私も頼まれて帰化や永住者、定住者の手続きを手伝ったりすることがあります。記入の仕方を教えたり、提出書類の翻訳など簡単なものだけですが、日本で外国の方が暮らすのは決して簡単ではないな、と感じます。外国人登録証の延長のために自分の出生届だけでなく、両親の結婚証明書及び出生届まで必要なのですから。
 入国管理局の手続きがもう少し簡略化され、定住、永住への基準などがより明確になれば、ベトナムの方だけでなく、日本在住の外国の方が住みやすい国に変わっていくはずです。海外から多くの労働者を受け入れられざろえない状況を鑑みても行政の不寛容は日本の対応の遅れだけを助長していくだけでしょう。外圧があって始めて日本人は日本人であることを意識します。それはインターネットのボーダーレスな環境とは対極にあります。日本人の意識はいまだ明治のままなのかもしれません。