感動して泣いてしまいました…

 

 

問題のあるレストラン (2015)

(2023/10/17)

 

レストランをプロデュースしている会社を辞めたたま子。

男尊女卑、セクハラ、パワハラが罷り通っていた会社を見返してやろうと「ビストロ・フー」を開店。

かつての仕事仲間や、高校の同級生と共に、宿敵「シンフォニック表参道」を潰してやる!と戦う奮闘記です。

 

いやー、いかにも「お涙ちょうだい」で、分かってはいるのです。

冷静に見たら、暑苦しいというか、臭いというか、そういう物語だとも分かっています。

しかし、感動して涙してしまって仕方がなかったです。

 

それは、キャストが役達者な方が多かったからでしょうかねぇ。

主役は、真木よう子さん。しかし脇がすごい。

二階堂ふみさん、高畑充希さん、安田顕さん、松岡茉優さん、YOUさん、臼田あさ美さん。

敵役には、杉本哲太さん、菅田将暉さん、東出昌大さん。吹越満さん、田山涼成さんもいい味出してましたー。

 

特に高畑充希さんの演技がずば抜けてたと、私は感じました。

演じたのは、オフィスにいがちな「やな女」です。

男尊女卑の会社で、男に媚び、セクハラをいなし、同僚の女子には攻撃的。

付き合う男で自分の価値が決まる、と考えるような人間で、真の友達もいない。

 

ものすごく「やな奴だなー」と、思っていたのが、後半で印象がガラリと変わります。

何故?はネタバレになるので言いませんが、前半と後半で、基本的な性格は変わっていないはずなのに。

演出のせいだけでなくて、高畑さんの演技力ではないかと思うのです。

二階堂ふみさんも素晴らしかったです。

 

一所懸命やっても報わるとは限らない世の中。

いや、そんな世の中だからこそ、こういう、暑苦しい、一所懸命さが心に響くのだなぁと思いました。

2015年の作品ですが、今でも通じると思います。

(78.6/26.7)