ランキング8位「かぼちゃを持ってあまりに行く」がこのスペシャルで出てきます。
純が東京で知り合った女の子(タマコ)を妊娠させてしまいます。
タマコの叔父さんが菅原文太さんです。
兄から預かった大切な娘さんを傷つけられ「自分の娘が同じようになったらどうか、本気で想像しろ」と迫る菅原文太さん。
なんとか金を工面して飛行機で駆けつけ、でも貧しくてお詫びの印がかぼちゃしかない五郎。
「誠意とは何か」と問われ、最後に丸太小屋を諦めて売った丸太で作った100万円を支払います。
蛍は五郎が手配していた富良野の病院への就職を蹴って札幌の病院へ。
自分の進路を自分で決めていました。
親がこの不始末を償う、親が子の行く道を気遣う。
しかし、子は自分で立って歩いて行く。そんな「子の巣立ち」を感じるスペシャルでした。
一方で、親の凄さも描かれていました。
純は先方から返された100万円をを五郎に渡そうとしますが、五郎は拒みます。
「大金だ。物凄い大金だ!これはオイラの血の出るような金だ。
だけともう、お前にやったもんだ。やった以上、見栄っ注文がある!
手が出て取らんうち、しまえ!しまえ!
(純がしまった後で)
うん…。それでいい。非常にもったいないが、それでいい。」
このやりとりの後で、五郎は危うく死にかけます。
真夜中の吹雪の中に雪おろしで屋根から滑り、足が動かなくなった五郎。
生きていのは奇跡だとか、犬が一緒にいたからだという、純と蛍。
しかし、幼馴染の金治は、五郎が動けない中、シートを手繰り寄せて屋根にし、木を削って火をつけ、暖を取ろうとしたことを見抜きます。
「あいつは、自分で生きたんだ。
お前ら若いもんに、この真似ができるか?
お前らだったら、すぐ諦めとる。諦めて、とっくに死んどる。
あいつは、すごい。たった一人で…。
おらぁ、涙が出る。本当に、涙が出る。」
やはり、親父は見栄だけでなくて、本当にすごかった!
その直後、札幌行きを止めるという蛍に、そんな必要はないと純は語ります。
「男ってのはさぁ、ようやく、俺、最近解りかけてきたんだけど、
誇りっていうか、見栄っていうか、
男には必ずそういうものがあってさ、
大の男になんでそんなもんがって、ずっと思っていたけど。
それはさぁ、結構男にとっては、なんというか、かけがえのない、大事なもんでさぁ。
何も言わずに、札幌に行けよ。あとは俺、親父にうまく言っておくよ。」
確かに、男は、一見つまらないと思われるようなことでも、それが自分の芯になっていることがありますね。
私の場合、ブログを書き続けることでしょうか!?🤣
いや、日々新たしいことを学び、体が衰えないようにし、本や映画で心を練る。
それが私の芯で、それを綴っているブログは芯を支えています。
「やるなら今しかねぇ」
ドラマの挿入歌「西新宿の親父の唄」(長渕剛さん)のサビの部分です。
放映された20年前では、この歌は心に沁みてこなかっただろうなぁと思うのでした。
(71.2/22.3)