5巻目ですが、まだまだ筆の勢いは衰えないです。


水鏡推理Ⅴ 
ニュークリアフュージョン
(松岡圭祐著)
(2018/07/21読了)
 
主人公、水鏡瑞希は研究公正推進室に異動。早速事件に巻き込まれます。
その事件で自分を見失いそうになる瑞希。
しかし母との会話がきっかけで不正に気づきます。
不正を暴くと事件の糸口が見つかり…。
 
と、いうような筋の話。
見事なのは、冒頭でてくるエピソードが、気づけば全編にわたって流れるテーマになっていること。
そして前半の不正と、そのテーマがある言葉で符合すること。
事件→不正→事件と進む展開もサスペンス満点ですし、瑞希の心が揺れる様子も見事に描いています。
 
面白いだけでなく、今日の社会問題を取り上げているのも見事。
すでに出ているシリーズ6も読みます。