昨年の2023年、実家に年始の挨拶をした際、学生時代に買った



スーパーファミコンを引き上げてきました。

【動作確認】
つないでみると、音は鳴るんですが、映像が映りません。まー、古い機体ですから、そういうこともあるでしょう。ゲームで遊ぶより、ゲーム機を修理するのが楽しい私、今回昨年の正月にこれを修理しました。今回の修理は結構ためになるかと思います。

【分解】



スーパーファミコンを裏返しにして、赤丸六箇所のネジを外します。
特殊なネジで通称星形ネジです。ゲームギアの分解にも使えますから、もっておいて損はないです。
蓋を外すと、

うひゃー!中埃だらけ。実家、そんなにたまる環境だったか?

外に出て埃を払い出します。

表フタの爪はこのようにかかっています。参考まで。これは分解できるとこまで進めてあとから洗います。

コントローラーを接続する部分のフレキシブルケーブルを抜きます。忘れないように、マジックで対応箇所に黒ドットを描きました。


カートリッジを抜く機構を外す前に写真に残して、鉄棒を引き抜き、バネ、樹脂を外します。

ネジ関係も写真を撮ってから外します。

色々ネジ種類が異なるようなので、

バンバン写真を撮りました。

こういうのも外し、

基板が取れましたが裏にはまだ金具がついています。

写真に残して、またネジを外します。写真右上のネジ種類が異なりますから、忘れないようにしてくださいね。

でも、まだ金具が取れないのは、

必要な電圧に変換する三端子レギュレータにネジ固定されてますから、これも外します。


【画像系のコンデンサを交換しよう!】

ここに、100μFのコンデンサが4つあります。

色々調べてみると、スーパーファミコンの画像系の故障時は、このコンデンサが容量抜けが原因になっていることがあるようなので、交換してみます。

やり方は人によって異なりますが、私の場合はラジオペンチでコンデンサの上をつかんで最初は小さく左右にグラグラさせて、だんだん振り幅を大きくして金属疲労させて切るやり方で処置しました。

指示厨は、「基板のパターンを剥離させるやり方だからやめといた方が絶対良い(ドヤァ)」

とか、よく聞く話ですが、まあ、コンデンサの下側つかんでいきなり大振幅でやればそうなるかもですね。でも、基板に直に力が伝わらない小さな振幅から始めるのが基板より上に応力集中させて金属疲労させて切ると、基板側にクラックが入りにくくなるので、私はそうしてます。

で、4つのコンデンサはパターン剥離せずに綺麗に除去でき、

外したら半田部を無水エタノールで洗浄しました。

で、手持ちのコンデンサに100μFの4つ使うのが、今後ゲームギアを修理するのにもったいなかったから、

naokit氏のレポを参考に

220μFのコンデンサ2つを使い、C57とC59だけに、極性に気をつけて半田付けしました。

要はC57とC58が、C59とC60とで、100μFコンデンサが並列接続されてる、ということはコンデンサの並列接続は足し算計算なので200μF相当の回路になるわけです。

仮組みしてサウンドモジュールもつけ通電させてみたら、症状は変わらず真っ暗で改善されていません。

引き続き、naokit氏のレポを読み進めると、

C57とR33の抵抗間が断線していたらしいのですが、私もそれにならって紹介されていた

回路図を見ながら接続を辿ってみたら



テスターで調べてみたら



断線してたわ!

コンデンサの足を切り飛ばした線を使ってC57とR33をジャンパー接続してみたら、

きたぁ!映ったよ!

外装は水洗いして綺麗にし、組み直して再度動作確認し、問題なし。

修理完了death!

いやー、マジ直せたのが奇跡。こういう修理がバシッと直せるのはすごい楽しいですね!