こんにちは。本日は、副團長兼企画委員長の幸亀郷がお送りさせていただきます。
突然ですが、僕にはかけがえのない仲間達がこの應援團にいます。同じ役職で一年間團を率いてきた仲間、團道具を共に守りたくさんの応援スタンドを駆け巡った仲間、プライベートから趣味の話まで何でも話せる仲間、僕のメンタルが弱った時にポジティブな言葉で癒してくれる仲間、普段は当たりが強いけどたまの帰り道に僕の良い所を見つけてたくさん褒めてくれる仲間、etc……。言い出すとキリがありませんが、一人一人が僕にとってかけがえのない大切な仲間なのです。
今日は、その中でも今年一番一緒にいたであろう相棒についての話をしていきたいと思います。長くなりますが、最後まで読んでいただけると幸いです。
相棒と初めて会ったのは、新歓コンパでした。隣の席で、最初はあまり喋らない控えめなやつだなという印象でしたが、最初の練習の日に、「親に反対されましたが、これで後悔したら一生恨むと脅して入部しました」と言っているのを見て(頭おかしいんちゃうかこいつ)と、内心思っていました。
相棒は、体力がないながらも絶対に練習を最後まで投げ出さず、練習が終わるその瞬間まで倒れずやり切るようなガッツに溢れたやつでした。また、コミュニケーション能力が高く誰とでも友達になれるタイプで、唯一同じ帰り道だった僕達はすぐに仲良くなりました。
その一方で、応援や練習に寝坊を繰り返す遅刻魔であり、それが原因で先輩から怒られることも多々ありました。それに加え、あまり自分の意見を主張することがなく同期で食べる昼飯から部活動における仕事の話し合いなんかも大多数の意見に流されるような、悪く言えば自分の芯が無いような一面もありました。
そんな姿を見て、僕は友達としては好きだけれど同じ応援団員としては強い嫌悪感を抱いていました。今だから言えることですが、こんなにだらしなくて自分の意見がないようなやつには同期内で唯一絶対團長になって欲しくない、そう思っていました。
しかし、下回生の三年間で応援歌や拍子のチーフを同期内で勝ち取るのはいつも相棒でした。口では言わないけれど、相当陰で努力を積んでいるのだと思います。実際、入部当初は厳しい練習がある度に何度も倒れていたのが、三回生の終わり頃になると回りの同期と遜色ないレベルで練習をこなしているという事実がありました。遅刻癖もいつの間にか直り、役職についてからは團の中枢でズバズバと意見を通す存在になっていました。
三回生のある日のミーティング、自分達の代で応援団をどうしていきたいか、どうしてそう思ったのか、それには具体的にどうしていかなければならないか等を團内の時期幹部陣で話し合う機会がありました。その日、同期からは僕と相棒の考えを聞かせて欲しいと持ちかけられました。
僕は、必死に言葉を紡ぎ自分の目指す応援団の理想像を語りましたが、思った経緯やそれに対する具体策を聞かれるとうまく答えることができませんでした。相棒は、このコロナの一年で変わった応援団の在り方や、今後目指す代の理想、それに向けてどうしていくかを、熱を込めて話してくれました。そこにいたのは、だらしなく自分の意見を持たないかつての相棒の姿ではなく、常に応援団のことを思い続けてきたからこそ吐ける言葉の持ち主であったことを強く記憶しています。
四回生になり僕は副團長に、相棒は團長になりました。相棒の応援前後や合同練習における團長挨拶は、時に厳しく時に優しくいつも選び抜かれた言葉で團員の心に響くものばかりで、聞きながら涙を浮かべる團員もいる程です。言葉足らずな僕からすれば本当に羨ましい限り。相棒は、各部活動への理解を示した上で、それでも團長として思うことがあれば臆せず話し合いの場を設けたり、三部平等を誰よりも体現した上で、應援團として守るべきものをしっかり守るという強い思いを持っています。
これも言い出すとキリがありませんが、相棒は自らが考案した「越」の團方針にあるように、周囲からの期待をさまざまな面で大幅に「越」えてくれた團長だったと思います。そして、僕は副團長として、相棒のそんな姿をこの一年間一番近くで見てきました。
最後に種明かしをすると、相棒の性別は女性です。本人は「男です!」なんて言ったりするけど話してみるとめちゃめちゃに女の子です。でも、それを感じさせないところが相棒の凄さなのです。「113代で初の女性團長」という風に周りは囃し立てます。もちろんそれも凄いことなのですが、女性だから凄いのではなく、相棒だから凄いのです。それを、この四年間で証明し続けた結果が團長であり、そこにとらわれずに公平な対応をしてくれた同期のみんなには本当に感謝しかないです。
さて、相棒の話ばかりになってしまっていますが、冒頭でも述べたように相棒以外にも僕にはたくさんの仲間がいます。苦楽を共にした指導部の同期、大好きなチア吹奏の同期、かわいい後輩達と共に最後の応援を届けることができるアトムフェスティバル2021もいよいよ目前にまで迫っております。
最後の応援に全てを込めて。そして終わった後には私から相棒に向けて心からこの言葉を贈りたい。
