手術日当日!どきどき!

手術日当日。
前夜は眠れないかな?と思ったりもしたが、全く問題なく爆睡。ただ、手術の流れや手術後に聞いておきたいこと等をまとめていて、眠りにつくのは深夜となった。


◆朝:7時
検温、血圧測定を行い、手術着&着圧ソックスを手渡される。9時に手術室に入室するため、その前までに着替えておくことが必要だ。


OK:パンツ、眼鏡、靴下、靴
NG:ブラジャー、貴金属、マツエク、ジェルネイル
飲水:7時以降は禁止

手術の時間まではフリー。昨夜、手術室看護師から説明のあった「麻酔の流れ」「手術の流れ」を再度確認。「手術の流れ」で説明された内容はなかなか驚きだった。手術は【砕石位】(普段の内診台スタイル)で行われ、その上【低頭位】となる。つまり、頭の位置を低くして手術が行われるそうだ。普段の婦人科の内診台でも若干の抵抗があるが、意識がない状態とはいえ、これはなかなか…。


◆朝:エレベーターホール
朝9時。病棟エレベーターとは別にある手術室専用エレベーターホールに案内される。ステンレスドアの無機質な空間に緊張感が走る。


◆手術室:ホール
エレベーターを降りて、セキュリティカードを通した先にあるホール。ここには、テーブルと椅子が7セットほど並べられていた。リストバンドの患者番号、患者名・生年月日の照合、手術部位の確認を行ったあと、担当の手術室看護師、病棟看護師が申し送りをしていた。当日9時スタートの手術は、他に3人いるようだった。


◆手術室:入室
案内された手術室は【2】と表示された部屋だった。自動扉が開くと、テレビで観るようなセットそのものの手術室。


真ん中に手術台。
前面左右に大型モニター2台。
横面に手術時間表示用の電光板。
手術台横に心電図や脳波等のモニター、小型モニターが複数台。
ブルーシートのようなものがかけられたステンレス製の台に、ずらりと並べられたトロッカーやメス、鉗子類。そして、手術中に全身を覆われるであろう青い布が折り畳まれている。


🧏‍♀️「(心の声)ひええ。」

トロッカーやメス、鉗子類が目に入るとさすがに恐怖心が増幅してくる。全身麻酔中は痛みどころか意識もないけれど…。トロッカーは直径1cm以上ありそうだ。臍部を1.5cmほど切開の後、お臍から入れられるのだろうか?想像すると少し身震いがした。


目の前の手術台は、とても幅が狭い。
今後の人生で「もう手術台に乗ることがありませんように。」と祈りつつ、まじまじ観察した。臀部から下の部分は可動式になっている。手術台下にアームのような取り付け部分があり、横を見るとフットレストが2脚分並べてある。全身麻酔後、きっと内診台のあのスタイルになるのだろう…。


◆手術室:全身麻酔
一通り手術室の観察が終わったところで、産婦人科医、麻酔科医、手術室看護師全員が揃った。総勢7人?ひとつの手術を行うために、こんなにも医療従事者の方にお世話になるとは…。本当に頭が下がる思いだ。

🧏‍♀️「よろしくお願いいたします。(心の声:ひええ。こんなにいるの??)」
🧏‍♂️「こんなに人数いたら緊張しちゃうよね。」


この状況下で、緊張しない人間がいるのだろうか。入院してから緊張の連続で、昨夜はストレス(?)で蕁麻疹が出てしまった。そのことにより、手術台で全裸になり背中に薬を塗られるという経験も忘れられないものになるだろう。(通常は手術着で横になった後に、毛布をかけられて手術着を脱がせてくれるそうだ。)


手術台に横になると薄手のタオルケットがかけられ、心電図や血圧計が取りつけられた。頭上にいる麻酔科医が、不安のないように話しかけてくれる。


🧏‍♂️「おでこに脳波取りつけるよ。これが、ちょっと刺激あるから、痛かったら言ってね。」
🧏‍♀️「は~い。」


この感覚は…。ぎゅうぎゅうと額に食い込むような鈍い刺激。マイクロニードルをもう少し強めにした感覚だった。


🧏‍♀️「マイクロニードルより少し刺激的ですね。」
🧏‍♂️「マイクロニードル??」
🧏‍♀️「極小針を使った美容法です。」
🧏‍♂️「へえ。そんなのあるんだ。酸素マスクあてるね。これは酸素だけだからね。」


促されるまま深呼吸をすると、不織布のマスク越しに酸素の充満を感じる。なんだか薬品のようなにおいが鼻をつく。


続いて、手術室看護師の「点滴開始しますね。少し、ちくっとしますよ。」の声と共に、手首に鈍い痛み。ぎょえ!ここに刺すのか!血管が細いから地味に痛い…。


🧏‍♂️「麻酔は点滴からいれるからね。」
🧏‍♀️「麻酔入れたら、数秒でアウトですか?」
🧏‍♂️「そうだね。そろそろ入れるよ?」
🧏‍♀️「こわ!効きます?」
🧏‍♂️「効かない人いないから大丈夫。おやすみ、目が覚めたら終わっているよ。」


手首から冷たい液体が流れ込んできて、指先が少しぴりぴりする。これが麻酔か。

目を開けたまま意識を失うのが嫌で目を閉じていたが、舞台の幕が下りるように意識が狭まりだんだん薄れていく。全身麻酔ってこんな風に意識が薄れていくのだと、しっかり感じることができた。


続きます。