WRB-01A テスト開始 | duck official blog

WRB-01A テスト開始

POTの底辺に何やら怪しい六角穴が見えます。



Japan Cooling Artist


世界初?


強制温度コントロール、バルブシステムです(爆)




Japan Cooling Artist


Japan Cooling Artist


絵板ぶっかけを体験された御方なら説明もいらないでしょうが、
絵板にもコールドバク
(ある一定の温度より冷えてしまうとシステムダウンする症状)
が存在します。


グラフィックテストの中には凄く負荷の高いものがあり、
絵板POTに満水にLN2を注いでいても、冷却がおいつかず
逆に温度が上がっていってしまう局面もあります。

しかし、その負荷の高い作業が終わった瞬間に、
今度は嘘のようにGPUは発熱を止める為、

POTに残っている満水になったLN2のお陰で急激に冷えだし、

あっという間にコールドバグを引き起こし
システムはダウンしてしまいます。


グラフィックテストが完了する随分前から少しずつ
LN2の量を加減して減らしていき、

最後にはPOTにはLN2が無い状態にする方法しかありません。


しかし、もともと過激な負荷がかかってる状態で『手を抜く』ことをすれば、
もちろんシステムは落ちてしまうので、
かなり消極的な絵板のOC-Clock設定になってしまいます。

出来れば最後の最後まで、 『LN2満水状態=全弾撃ちつくし』 で臨んで
絵板の限界OverClockに挑戦したいものです。  


以前はこのような作業を3個の絵板POTでやりつつも、
イカレタ絵板Clock設定で
廻さなければいけなかったので至難の業でした。



しかし・・


今回富山ワークス産の

『温度コントロール、バルブシステム』を使用すると、
グラフィックテスト終了の直前までPOTをLN2で

満水状態で走らせることが可能です。
POTの底には穴があいており、そこから強制的に

満水のLN2を掃除機などで一気に吸い取ることが可能です。
その結果、一瞬にしてPOTの中が空っぽとなり、

その後も掃除機でPOTの中の冷気を
吸い続けるので急激に温度は上昇します。

それでも冷却が足りない場合、水冷タンクのように
本体のPOTと別のLN2タンクと接続することさえ可能です。

これで絵板の限界OverClockが可能となりました。



その最強POTを使い、これまた絵板界最悪の発熱とうたわれた
(Vgpu+0.2v GPU1000MHz以上時)
GTX-280を用いて試験してみました。


我が家に何枚かある内の一番耐性の性格の悪いGPUを使用し、
バンテージのグラフィックテストでどのような挙動を示すか?
実行しました。


結果から言うと・・


バルブシステムをテスト中には使うことはありませんでした(爆)
GPU-Clock1000MHz以上に設定しても・・POT満水どころか?




GT-2の大爆発を余裕の点滴状態でクリアしました(驚



ちょっと信じられない御方もいらっしゃるかも?しれませんが、
点滴とはいってもWB-02のようなシビアなモノではなく、
一滴垂らすだけで、しばらくは大丈夫な余裕っぷりです??


これは内部バッファ部の銅容量が、ビンス産に比べ
大幅に増加されてることも大きく影響してるでしょう。
繋いでる銅パイプの内部にあるLN2も全てが
LN2の巨大な熱保管庫と化しているようです。


温度計よみの最適温度を数値で表すと

ビンス産=最高温度-140℃から最低温度-160℃の範囲。
もしくはそれ以下(POT満水状態)

だったのが

J.C.A産=最高温度-120℃から-125℃の範囲(POTは空)

と大きく変化しています。

つまり-125℃と温度計は表示していても、
その実際のGPUコアに与えている冷却力や保冷力は、
今までの-160℃以下相当ということになります。


もともと発熱も酷く、耐性も頑張って1000MHz行くか?行かないか?
の劣等性GTX280を使用しましたが、
それでもこのハズレ絵板?の限界と思われていた
1000MHzを別次元の温度帯で軽くクリアしました。




Japan Cooling Artist


ラデ等はそこまで現状は冷やしませんし、
温度帯が-100℃未満ならビンスPOTで十分です。
このPOTはやはり完全GT系でしょうね。
もちろん、温度帯が相当低いせいもあるので
点滴が可能なのでしょう。
それにしても脅威的な性能にはビックリしました。


GTを制するモノ、絵板ぶっかけを制す。

来年以降が楽しみです。


またチューニングの報告をしたいと思ってます。




Japan Cooling Artist