レースの準備(感覚) | duck official blog

レースの準備(感覚)

極冷をするにあたってまず準備しまければいけないこと・・
それは『万全な体調』で臨むこと。
これにつきると思います。


慣れれば大したことではないのですが、
視覚、嗅覚、聴覚などフルで使わないといけません。

出来れば慣れるまでプレー中は
喫煙も止めた方がいいかもしれません。


プレー中は異臭がないか?
常に鼻センサーをONにしておかなければ駄目です。
少しでも通常と違う異臭(焦げた匂いなど)がしたら、
即、電源自体落とす用意が必要です。


早期発見だと、損傷具合から見ても再帰可能な場合もありますが、
システムが落ちてしまい、アレ何でだ?なんて思ってる時に
プーンと嫌な匂いがした場合、100%の確立で手遅れです。


ちなみに↓の画像は3個程逝ってますが、

この程度なら耐性は落ちますが、

普通に動きますし、修理も容易です。



Japan Cooling Artist



Japan Cooling Artist



視覚にしても常にPOTの周辺や
中身の状態の変化を掴んでおく必要があります。
水没防止にも大いに役立ちます。


ドラの場合も砕くドラの大きさ
(例えば最小はパウダースノー)
で気化の速度やPOT内の冷えの速度も大きく変化してきますので、
どの状態でどの形のドラをPOTに入れるか?でも
レースに影響は出ると思います。
ベンチを走らせた瞬間、湧き立つPOT内の状態も
目で覚えておかないといけません。


LN2使用でのPOT内の変化は更に繊細になってきますので、
なおさらです。
あとはM/B自体の撓みや、ベンチテーブル自体の撓みも
視覚で覚えることが重要です。




聴覚も特にHDDなどの動作音には要注意です。
ドライアイスレベルではあまり大きな変化はありませんが、
音で今は起動不可か?可能か?ハッキリ分かるようになります。


あとは・・本当の限界域での勝負になってくると、
OSのバックグラウンドでの微動作さえ大きな邪魔となります。
まったくHDDから音がしなくなった時にスタートした方が
確実に良い結果が出ます。




そして私が一番頼りにしてるのは、指覚です。
私は初めて使用するM/Bやメモリは、常温定格動作で一度、
基板上の発熱しそうなチップを指で触ります。


大体、各チップの正常な限界動作温度は100℃未満としても、
常温動作で3秒も指で触れないようじゃ、レース最中は
養生の中に包まれた上、電圧も昇圧され、Clockも上がった状態になると、
いったい何度まで?温度上昇するのかわかりません。
危ないモノには放熱板を用意するのが鉄則です。

既に放熱板が付いていても危険だと判断したら、

取り換えるか冷却強化をした方がよいですね。


その逆で、基盤上のチップによっては

一度ある温度より冷えてしまうと、その後どんなに温めても
限界性能が何割も落ちてしまうM/Bなどもあります。
その場合は常に指センサーの出番となります。


こういった身体で体験したことを、
成功または失敗のデータとして
頭に毎回入れておけば極冷に一番重要な
再現性を保つことが可能になります。


精神状態ですが、体調が悪いとコレも安定しなくなります。
まず・・感情的になってるな?
と思ったら、即撤収したほうがいいですね。
ろくなことは起きません。


何でもそうですが、感情的になって良い結果が出たことは
一度もありません。


途中、どんな結果が出ても、楽しむ覚悟で続けることが出来たら
良い結果は待っているでしょうね。