工場
最近、近所の工場まわってます。
しかし、殆どが門前払いでした。
日本を造った京浜工業地帯のお膝元です。
無いわきゃ~ありません。
しつこく探した結果、一件だけわりと大きな会社ですが、
ちゃんと話を会長おん自ら
聞いてくれたとこがありました。
何年か前の話ですが・・・
戦艦武蔵の技術系乗組員な御方にパーツを
製作してもらったことがあります。
その御方は銅のPOTを見るなり・・
これは何だ?新型の砲弾か?
と正気で聞いてこられました。
私は・・
はい!新型のアームストロング砲です!
と答えるしかありませんでした。
凄くよいオジイチャンだったのですが、
なんせ手が震えているせいか?
納期が恐ろしくかかった記憶があります。
しばらくして代金清算に行った時、
『9GHzは達成出来たかい?ヨーロッパ連合に負けるなよ』
と心配されていたので、オジイチャンが武蔵のトコに
いってしまう前に何とか達成させなきゃいけませんが。
今回、応接室にやってきた会長さんも
かなりの年配で心配しましたが、
今回は何か?が違います。目や会話にキレがあります。
でもかなり私に不信感バリバリのようです(笑)
そりゃそうです。
平日の昼間にパチンコ帰りみたいな出で立ちで、
片手にPOTを持ち、アポ無しの
殴りこみに近い形で入りこんでるからです。
どーみても酔っ払ったニートのニーちゃん
(おっさん)と写ってるでしょう。
しかも、使用用途(製作用途)を尋ねられても
宇宙にロケットを飛ばす規模の大口を叩き
完全に向こうは支離滅裂状態です。
しかし、なんでも言ってみるもんです。
長々と一時間くらい説明して理解していただけたのか?
商談らしい会話になっていきました。
私は一発でその工場が一流であると見抜きました。
理由は・・・
どこまで可能ですか?
と尋ねても絶対に・・・
出来ないと言わない
ほぉ~面白くなってきました。
ちょっと意地悪して無茶苦茶?
な注文を出してみましたが・・・
やっぱり・・
出来ないと言わない(爆)
いや、たとえ自分達には無理な注文でも
引き換えにこれで代用は駄目なの?と
打開策を次々と提案してきやがります。
決して逃げてるのではありません。
どの意見も?かなりのハイテク技術です。
しかも、単純見積もりではありますが、
恐ろしく安い!!ここは綱島省か?と思う程です。
今日は有難うございました!
次回は担当の人間と図面もって来ます。
と・・応接室を後にしようと振り返った時、
私の目に見慣れた光景が飛び込んできました。
大中小・・・おびただしい数の放熱板・・・
ヒートシンクのサンプルです。
それも恐ろしく巧妙で見たこともないような小さいものから、
不思議な色のアルマイト系や、
千石や秋月に転がってそうなモノ、
何に使うの??というものまで多種多様です。
おっちゃん・・・今日説明したモノ、ここにあんじゃん!!
『あ~ソレ?最近はやってないけど、うちのオリジナルばっかだよ。』
どうやら・・・
今日長々と説明した使用用途については
残念ながら、まったく理解してなかったようです(笑)
前回、空冷ネタにふれたのは
こういう理由があったからでした。