今日は、大学時代の友人の命日です。
あれから三年が経ちました。
彼は「横紋筋肉腫」という、非常にまれで進行の早いがんと闘いました。
頭部に発症し、手術を受け、その後肺へ転移しました。治癒が難しい段階となり、通院治療をやめ、最期は自宅で過ごす道を選びました。
当時は、病気の名前すらほとんど知られておらず、
私自身も、この病気の厳しさを十分に理解できていなかったと思います。
今になって振り返ると、横紋筋肉腫がいかに過酷な病であったかを、あらためて痛感します。

私自身も、がんを経験しました。
前立腺がんと診断され、治療を受け、現在は経過観察中のがんサバイバーです。
自分が患者の立場になって初めて、
「病名を告げられることの重さ」
「先が見えない不安」
そして「生きる時間の尊さ」を、身をもって知りました。


だからこそ、彼がどれほどの思いを胸に抱えていたのか、当時よりも、今のほうが深く想像できる気がします。


それでも彼は、最期まで取り乱すことなく、静かに、自分の時間を生きていました。苦しさや恐怖を、周囲に押しつけることはありませんでした。
最期は自宅で、穏やかに息を引き取りました。
その姿は、今も私の心に残っています。

私は生きています。
治療を終え、こうして日常を過ごし、
彼の命日を思い出として記すことができています。
それは決して当たり前のことではなく、
多くの偶然と医療、そして支えがあってのことだと感じています。


三年経った今も、ふとした瞬間に彼のことを思い出します。忘れないこと、それが今の私にできる一番の追悼だと思っています。