GWは恒例の海外ツアーで今回はシンガポール→カンボジア→マレーシアと巡ってきました。
羽田→シンガポール間はJALのマイレージをフル活用し非常にお得な旅を実現。
アメリカン・エキスプレスカードのメリットです。
しかし!2014年1月からJALへのマイレージ変更はできなくなったそうです。
色んな事情があるようですが残念です。
さて、
「日本なんて・・・」と日本をネガティブ視してしまう若者は、ぜひ海外に行ってみたらいいと思っています。
最近のおすすめはLCCも飛んでて、近いし安い東南アジアのタイやシンガポール、マレーシア辺り。
「日本人」というだけで世界中の非常に多くの国にVISAなしで入国が出来る。
普段「日本人」ということが当たり前過ぎて、また海外に行っても入国審査で引っかかることなどほとんどないため、メリットを感じることはないかもしれない。
しかし、これは先人たちが果敢にに海外に飛び出し信用、そして日本の国力を築き上げてきたたまものだ。
僕らは今非常に良い時代を生きている。
LCCの台頭で飛行機は身近になり海外、特にアジア方面へは非常に手軽に行けるようになっ
た。
東京から北海道や沖縄に行く金額と同じ金額で海外に行けてしまう。
「島国日本の外の世界」をその気になれば誰でも簡単に体験出来るようになった。
そんなわけで、今回シンガポールで非常に行ってみたかった場所の1つが「Japanese Cemetery Park (日本人墓地公園)」である
歴史は古く明治時代から120年以上ある墓地で第二次世界大戦も乗り越え、今も現存している。
下記簡単な説明を引用
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「Japanese Cemetery Park (日本人墓地公園)
」
日本人共有墓地は、ゴム園や娼館などを経営していた二木多賀二郎(ふたき・たかじろう)が所有していたゴム園の一部を提供した土地に1891年、今から121年前に開かれました。
また、この墓地の管理にため、後の日本人会の前身となる「共済会」が有志によって結成され、墓地の管理のほかに日本人の病気の世話や、亡くなった方の埋葬など日本人社会の発展の基礎を作り上げたそうです。
太平洋戦争終了後、墓地はイギリス当局に没収されてしまいましたが、1969年にシンガポール政府から、日本人会へ返却されます。
その後シンガポール政府が市内にある墓地へ、埋葬禁止と土地の没収を決定したことによって、日本人墓地もその対象となりましたが、1987年に「日本人墓地公園」として整備することで、30年間の貸与を得ることになったそうです。
そして現在、日本人会や日本人学校によって定期的に清掃活動がされているため、園内は美しく整えられています。
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周りは閑静なシンガポールでも有数の高級住宅街。
その中に突如出現する「日本人墓地公園」の文字。
シンガポールとは思えないものが突如出現します。
門をくぐればそこは日本の墓地やお寺と感が違いしてしまう位に全てが日本風となっています。
見上げた空と流れる風が、南国にいるということを思い出させます。
ここには、初めてシンガポールの地を踏んだ日本人から、その後シンガポールに移り住み活躍した日本人たち、後に、「からゆきさん」と呼ばれる娼婦として働いていた女性。
そして驚くことに第二次世界大戦の戦犯処刑者も一緒に眠っています。
シンガポールは第二次世界大戦末期に3年ほど日本の統治下に置かれていた歴史を持っています。
しかし現在では歴史の1ページとなり、国民がこの事実を話題にすることはほとんどないそうです。
この様な歴史背景を持つ土地に日本人墓地公園があり、現在も非常に綺麗に管理されているというのはあまりに素晴らしい事だと感じます。
また戦犯者も共に祀っているのはなんだか感慨深いものがあります。
ホテルではどこ行くの?と聞かれ「Japanese Cemetery Park」に行きたいと言ったら、場所はわかるか?から始まり、タクシーの運転手が知らないからと運転手用の地図を印刷してくれたり、帰りのタクシーが捕まりにくいからと1時間後迎えを送ると、なぜか急に非常に手厚いサポート受けた。
そしてなぜ行くのか?と問われ、
I am japanese. That's all.
※「私は日本人だ、ただそれだけのことさ。」と伝えたかった。
と返したところ急に握手まで求められた。正しく伝わったかは定かではないがとても素晴らしい経験をした。
掃除が行き届き整備されたこの公園を歩いていると、なんだか特別な感情が込み上げます。
また奥にはメモリアルプラザの銘版がありました。
先人たちの活躍を後世に伝えるために、活躍した方々の経歴が書かれています。
さらに目についたのは、「DONORS LIST」と書かれたこの銘板。
公園が綺麗にリニューアルされた2003年から始まったそうです。
100S$(8,000円位)以上を寄付すると翌年の銘版に名前が刻まれる仕組みです。
というわけでせっかく縁あって訪れたので、早速寄付を済ませました。
2015年の3月位に次の銘板が置かれるそうです。
将来子供や孫とまたこの地を訪れた時に、数十年前の2014年の銘版に自分の名前が刻まれていたらめっちゃ素敵ではないでしょうか。
「Japanese Cemetery Park (日本人墓地公園)」
そこは「日本人」に生まれたということを改めて考える事が出来る、素晴らしい場所でした。
これからも末永くこの場所が残ってほしいと思います。