実は今年 自分がランバ・ラルと同い年だった事に猛烈なショックを受けている
ドゥカティ東名横浜 石井です。
機会あって、バリバリの新型 ハイパーストラーダに長時間乗ってい参りましたので、インプレッションをお伝えしたいと思います。
取り回しは 軽い!の一言。走らせた際にも動きが違います。
「ザクとは違うのだよ ザクとは!」
駐車スペースから道路まで押して行く事が、負担になることはまずないでしょう。
81cmのシート高は 172cmの身長の石井にはチョイ高です。
実際に気になるのは高さではなく、その幅。正確に言うとえぐられすぎ内股に干渉することになってしまったシートベースです。普段通勤でもっと高いシートのバイクを乗るタイプの私には大丈夫ですが、べったりとした足付きを望む方には正直辛いところでしょう。
シートに関しては後で再度述べますね。
発進時に意識しておかないと、今までより明らかに軽くなったワイヤークラッチとライドバイワイヤシステムのスロットルグリップがうまくシンクロせず、ギクシャクしたファーストタッチは、距離を走り、自分の感覚を修整することで気にならなくなりました。
新たに開発された821ccエンジンは、ミドルクラスとしては中間トルクが太く感じます。ですので、街中からツーリングシーンでの加速に困ることはないでしょう!2時減速比がドカのラインナップの中ではかなりショート(他メーカーと比較すると一般的)になっているので、信号待ちからの発進やそのままのギアからの加速が楽になっています。
慣らしの距離だったので、6000RPMを限度に走行。街中であればここを超える必要性はなさそうです。4-5000RPMの間で早めにシフトアップしても加速は付いてきます。少し古めのドカを知る方であれば、ガタガタガタッとなるアレが置きにくくなっている事に気付くでしょう!
青信号に変わった所から加速していくと、法定速度を超えることは直ぐです。そこから先は自制心が必要ですが、速度を落としてもストレスになることは無いでしょう!減速比を調整した結果はここにも好印象をもたらしています。4速で2000回転くらいまで落ち込んでも、そこからスルスルスルーっと加速が可能です。国産車からのお乗換の方でも、こういった所で気を使わなくなってきているのはオススメ出来る所ですね。
これにより ドゥカティにあまり慣れていない人でも加速力を上手く引き出せるようになっていますし、低速時も爆発間隔の長さからくるギクシャクで車体姿勢を乱しにくくなっています。
この辺りはメーカー側の意識の変化が有るのでしょうかね。
「まさかな。時代が変わった様だな」
さて、小道を抜けて保土ヶ谷バイパスに入ります。
高速道路はハイパーストラーダのメインステージの一つとなりえます。フロントノーズカウルについているスクリーンの防風性能は、そのサイズよりも優れています。私石井が負担使うヘルメットホーネットDSは、最近はやりのツバツキタイプですが、残念ながらその形状により高速走行には向かない面が有ります。前面から巻き上がる空気の流れに振られるのです。実際になると分かるのですが、これが大変疲れる。仮に、首がグワングワンなりながら1時間走行すると思うと気分も落ちるというものです。が、この小柄なスクリーンにより100km/h台の走行風はライダーを避けて行くことになります。果たして、6000rpm135KM/Hの走行ではヘルメットを浮かすことも、振ることも有りませんでした。恐るべし、ストラーダスクリーン。
ちなみにこのストラーダの純正スクリーンは ベースの樹脂2500円くらいとネジ スクリーン2万円強で通常のハイパーモタードにも装着可能。気になる人はいかがでしょうか?
22時のK3は流れが良いものの、車の台数は少なくない状況。路面も良いとは言えませんが、ストラーダの足は良好な設地感を届けたまま、右に左に軽快に車体を移動させる事が可能。
そのまま湾岸線まで足を延ばすと超高速ステージですが、あえて100km/hほどでの巡行をしてみると、ウィークポイントとなりえる点が…。ムルティストラーダに比べると大幅に軽い車体はやはり横風には強くなく、つばさ橋で我慢の時間を強いられます。ただラインを崩すほどではなく、モンスターに比べると安定感は抜群に有りますね。
そのまま高速を巡航していて ハイパーストラーダで唯一私が気に入らないパーツを再確認。
それはやっぱりシート。ハマるんです。前後左右に動けないんですよ、シートの上で。コーナーに入るときにはお尻を目いっぱい引くので、そういう乗り方には余り合わないシートかなーっと。
逆を言うと大人しめに走る人には気になるものではないんですけれど。
だって、ツーリングモデルでありながらスポーツができる欲張りモデルなんですよー。
気になる人は #59521561A本国シート 税別¥37,741-に交換しませんか?
「気に入ったぞ、小僧。それだけはっきりものを言うとはな」
で、軽く走ってきたものの16号に戻ってきた瞬間、渋滞です。そこで左スイッチボックスを操作して、アーバンモードを呼びだすと、今までのアグレッシブさはなりをひそめて、とても乗り易いバイクへと変化。サスペンションまでは変わりませんが、右手のストレスが無くなるだけでかなり良くなります。高速走行中に実は「ツーリング」に変えていたのですが、巡航時はかなり楽な塩梅です。非常に軽いスロットルグリップの微妙な開き具合を、ウマーく一枚フィルターにかけているような優しさがありますね、バファリンみたい。今回は相手がいなかったので、出来ませんが、タンデムをする人にもこの機能はよさそうです。ツインの低回転時のトルクリアクションを上手く収められそうです。
せっかくなので、ABSのチェックも実施。後続車が来ていないことを確認して、リアブレーキを一気に踏みます。純正装着タイヤのスコーピオントレイルがブロックをゆがませググッという情報をお尻に伝えます。そうあの瞬間、これ以上は滑りますよというあれ。そこからもう少し入力を入れると間髪入れずにブレーキペダルに断続的にゴココゴコッという振動が来ます。ハーフなスキールを少し出して圧倒的に短い距離で減速します。
ABSシステム介入です。
ここまできたらフロントを試さないわけにはいきません。もう一度後方を確認し、一気にフロントブレーキレバーを引きます。こけたら始末書モンですなー。
ギュキュキュグ。やると分かりますが、バイクはこれだけの距離で停止出来る事を再確認。トラクションコントロールと同様、絶対に転ばない装置ではないのですが、現代のバイクの必須装備です。お世話にはなりたくないですが、万が一の時はなんとかなりそうです。
「坊主、自分の力で勝ったのではないぞ!そのモビルスーツの性能のおかげだということを忘れるな」
走行距離は200kmほどですが、疲労はほとんど感じられません。逆に 少ないかなーと思ってしまうくらい。文字通り性能のおかげですね。
800-1000kmは走らないけど、300-400km位の走行が多い、ニッポンのライダーには新しい選択肢が増えたんじゃないですか?
御試乗車ももちろん御用意済み。当店スタッフまでお気軽にご相談ください。
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