驚くほど滑らかで安定した821cc テスタストレッタ11° が採用する技術ソリューションは、ドゥカティエンジニアリングの「ノウハウ」をダイレクトに具現化したものです。まずムルティストラーダ 1200シリーズで証明された11°というバルブオーバーラップの有効性を改めて確認しました。これによって改良された排気行程と吸気行程が、中低回転域でのスムーズな動作を生み出します。また過熱したインテークバルブの背面に燃料ジェットが直接かかるようにし、新しいムルティストラーダ 1200でも実施されたインジェクターの再配置によって、完璧な燃料気化を促します。さらに1199 パニガーレのセカンダリーエアシステムと類似のシステムを採用し、きれいな空気を効果的に取り込むことで燃料サイクルのばらつきを抑えエンジン機能の向上を図ると同時に、未燃燃料の割合を最小限に抑えています。
こうしてドゥカティが完成させたのが、究極の性能を持ちながら徹底して楽しめる、かつ未燃炭化水素の発生を劇的に抑えることにも成功した新しいモーターサイクルです。
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