先日、お江戸からいらしたプロのミュージシャンをバックに

数曲歌わせてもらうという機会を得た。

 

あまり興味なかったんだけどまあ経験として

素直に歌わせていただいた。

 

で、歌っている間、何考えてたかというと

「あ~自分のバンドで歌いてぇ~」

だった。

 

力強く抜群のボリューム配分、

キラキラフレーズなど盛りだくさんなのだけど

どうにも最後までテンポ感の微妙なズレがあって

乗り切れない。

相手のテンポで歌わせられてる感。

寄り添ってくれてる気がしない。

しまいにゃ泣きたくなった。

 

昔聞いた話なんだけど…

とあるお屋敷の女主人が

メイドたちに自分御用達の

フォションの紅茶を差し入れたところ

メイドたちは口をそろえて

「ご主人様、ありがとうございました。

でも私たちの口には、いつもの安いお茶の方が合います」

と言ったという。

 

うん、そんなカンジ。

 

どっちが上等とかじゃない。

どっちが好きかって、上とか下とか関係ないんだ。

 

好きなものは好きなのだ。

私は自分のバンドメンツが好きなのだ。

正にそんなカンジだったな。

 

あと、お江戸からやってくるには

営業なのである。

プロのミュージシャンとは斯くなるものかと

この延長線上に某アイドル事務所のようなことが…

と、田舎者は下種の勘繰りをするのである

 

というのも、なにもかもが「営業」にみえちゃう。

薄っぺらい作り笑いじゃなくて

作りこまれたプロの営業スマイル「形状記憶スマイル」

いつでも光の速さで高品質の笑顔が作れる。

 

目くばせも、手ぶりも、発する一言一言も

もう何もかも営業に思えてくる(笑)。

賛辞の言葉を聞かされても

「ああ、誰にでもこう言ってるんだろうな~」と

とても自然に思えてしまう。

ギラッギラしすぎ(笑)。

こんなオバチャンに営業かましても

実入りはないぞ。

ちがうとこでがんばれ(笑)。

 

と、思った一日。はい、ご苦労さん。