オタキングとして知られる岡田斗司夫氏。

私はあまたの教養系?youtuberの中で彼が一番好きだ。

物事を様々な角度から解析することが出来、

しかも自称サイコパスでありながら

最終的には人道的視野を失うことがないから。

そして、彼のいろんな動画を見ていると

どうしても「ガンダム」関連に多く出会う。

 

それを楽しみたいがために、そのためだけに

この数日で全43話と「逆襲のシャア」を

鑑(完)賞してしまった(笑)。

 

「機動戦士ガンダム」といえば、

まあ多分聞いたこともないという人はあまりいなかろう。

初代放映当時、

私は、主人公アムロとその好敵手シャアのちょうど中間の年頃だった。

 

あのアニメのメインターゲットは中高生だったとのことだから

まさにロックオンされた世代だった。

 

アニメ大好きだった私は、

好きなアニメをカセットで録音し、カメラでブラウン管を撮影し、

お小遣いはすべてフィルムとカセット代に消え、

ヤマトのロードショー初日に徹夜で並んだ中学生。

ハマらないはずがなかった。

 

しかし、小難しい設定、芝居がかったセリフが多く

当時はオンエア一度きりしか視聴できない時代だったので

そのすべてを理解することは到底できなかった。

 

そして、後半、「ニュータイプ」という当時の私にとっては

「ご都合主義で少女趣味」に感じた設定が入ってきてから

居心地の悪い違和感を覚えた。

 

それまでは私の中の「男の子部分」を気持ちよく満たしてくれていたのが

突然意味不明な方向に舵を切りはじめ、劇中にヘンテコな歌は入るしで

なんと私史上初めて、最終回まで観る気力を失ってしまった。

 

(元々ガンダムにはヤマトほどの音楽的魅力はなかったのだが

あの劇中歌でそれに追い打ちがかかった。

そもそもエンディングテーマの

なんとも締まりがないまま霧散してしまうやるせなさよ(;'∀')

あ、好きな人ゴメン)
 

そして今、富野由悠季という作家(監督)の素晴らしさに素直にひれ伏した(笑)。

 

彼には、まだ小学生だった頃、大好きな男の子をジェノサイダーにされ

(分かる人しか分からないね。富野監督作品、手塚治虫原作「海のトリトン」でのことです。

当時は「富野喜幸」表記でした。)

子供心に傷を負わせてくれた恨みしかなかったのだが、今は違う。

 

いい歳した(つまり私と同世代)のオッサンたちが

いつまでもガンダムガンダム言ってる訳が

この歳になって分かった。

 

ていうか、こんなもん中高生になんかわかるもんか!

という場面やセリフが多すぎる(笑)。

 

戦記物であり、政治劇であり、少年の成長記であり、復讐劇であり…

ロボットアニメなのに人間臭すぎる(特にオッサンたちがいい味出し過ぎ)。

今だから何度でも見たいアニメだと再認識した。

 

鑑賞後、岡田斗司夫のガンダム講座を(2倍速で)見てみると

引っかかった部分を全て彼が回収してくれていたので

ついもう一度観たくなってしまう。

 

しかし素晴らしい作品であるからこそ、音楽面がもっと充実していればと

そこだけは残念でならない。(もちろん私個人の感想です)