『五線譜のラブレター』を「再度見る」前に、

同じくコール・ポーターを描いた古い映画

『夜も昼も』を「もう一度見ておこう」かと(笑)。

(どんだけ記憶力ないん?(;´∀`))

 

どちらが真実により近いのか?は、

あまり詳しい資料がないので分からないが、

「夜も昼も」ではコールはリンダにゲイであることをカミングアウトしていないし、

それについてはまったく触れていない。

 

「五線譜…」では、それを承知でリンダは結婚してるし、

どうやらそのとおりだったらしい。

 

しかし、「夜も昼も」をよくよく見ると、

彼が女性の唇にキスをしていないことに気が付いた!

終生彼を支え続けたリンダにさえ、

多分だけど一度しかしていないと思われる

(接触部分?は映していない。いや、おい、よくよく見るとこ違くない?)。

 

それもラストの、感動の再会シーンでも

ハグだけでキスすらしていない!

…どころか何とも思わせぶりなコールの不思議な表情で終わるのだ。

こういう表現方法があったのか!と、

2度目の鑑賞で気が付いた

(何目的で見てんだ私?)。

 

「夜も昼も」では、

中立国であったアメリカが第1次世界大戦に参戦するきっかけとなった

「ルシタニア号事件(ドイツのUボートが間違って(オーイ!)

アメリカ人が大勢乗船していた客船を撃沈させちゃったヤツ)」が、

コールの初日にカチあってしまったためそのまま打ち切りになったり

 

(当時のアメリカ本国鑑賞者にとっては説明不要の大事件のためか、

まったく説明なし(T∀T)みんなついてこれるんか?)、

 

フランスで参戦するため乗船していた友人の遺志を受け継いで?

自らも戦場へ赴き、宿営地で聴いたムスリムの歌から

ビギン・ザ・ビギンの着想を得たり、

 

その時爆撃に巻き込まれ担ぎ込まれた病院でリンダと再会したりと、

 

個人的には「五線譜…」より話が作りこまれているなあと

(フィクションだとすると)思った。なかなか面白い。

 

もひとつオマケに

祝賀パーティーのシーンで

「アーヴィング・バーリンから電報が来てる!認められたんだ!」

というセリフがあるけど、ちょっと前の私には「何のこっちゃ?」だったろう。

 

さすがにこれだけ古いジャズ映画見てると、

そういう小ネタも拾えるようになるから嬉しい。

 

(アーヴィング・バーリン

「ホワイト・クリスマス」「ブルー・スカイ」「踊るリッツの夜」などの作者)

 

最近、やっと自分が歌ってる曲を作ってくれた人に感謝する余裕ができてきた。

今まではもう、メロディと歌詞を覚えることでイッパイイッパイだったから(;´∀`)

感謝知らずだった。