幼児英語教室を

このところずっとお休みしていた生徒ちゃんが

昨日、久しぶりに顔を見せてくれた。

 

寝ているまま連れてこられてすこぶるご機嫌斜めだったが

私はその元気に荒ぶる姿が嬉しくて仕方なかった。

お母さんは持て余し気味で申し訳なさげな顔をしていたけど。

 

彼はちょっとだけセンシティブなので

お母さんのご苦労は想像するに難くない。

あれやこれや次々謝るお母さんに

 

「大丈夫ですよ、私も一応二人育ててますからね、

お母さんのご苦労はわかります。

 

もう一人の人間なんだから、子どもにも人格があるんですよ。

 

大人のほうがわがままなの。

自分の思い通りにしようと子どもに押し付けてる。

自分の仕事の都合、家事の都合、習い事の都合…

わがままにもほどがあるでしょ。

そりゃ子どもだってキレますよ。

 

だからいうこと聞いてくれないのは当たり前、

もし聞いてくれたら

それは奇跡ぐらいに思っとくのがちょうどいいですよ」

 

って話してる最中に、

お母さんの目から涙があふれてきた。

 

きっと孤独に頑張ってこられているのだろう。

新コロのせいで、親子共に行動が制限されて

行き場のない思いがあるのだろう。
 
もちろんこんなきれいごとだけで乗り切れるほど

子育てバトルはぬるくない。

特に彼のような敏感な子ならなおさらだ。

 

でも、たまにでいいから思い返してほしい。

 

子どもがいてくれる幸せ、子どもからもらえる愛。

それがどんなにかけがえのないものか、

それが今だけしか手にできないものだということ

その幸せを、

たまにでいいから思い出してほしい。

 

どうか!

どうか自分の子をよその子と比べるようなことがありませんように…

と、手を合わせ祈る。