ロシアのウクライナ侵攻により

多くの人の中で、ある映画とある曲が

掘り起こされているようだ。

 

言わずもがなそれは

ソフィア・ローレン主演の「ひまわり」と

そのテーマソング「Loss of love」。

 

あの広大なひまわり畑は

ウクライナで撮影されたものらしい。

 

戦争により引き裂かれ、再会するも

二度と元には戻れない恋人たち。

 

やるせなく悲しいストーリーと

そのテーマソング。

 

来月のライブで取り入れようと思ったのだが

私には歌えない気がして結局ボツにした。

 

理由は2つ。

 

1つは

曲調があまりにもメロドラマチックで

少なくとも今の自分にはちょっと

いや、かやり似合わないこと。

 

 

2つめは

歌いだしの3音が、否が応でもある曲を

私の頭の引き出しから引っ張り出してくるから。

個人的にはこっちの方が壊滅的に涙腺ヤられるので

もうムリ。

 

また、曲とは無関係なんだけど

この「ひまわり」という映画自体が

私の中では、カトリーヌ・ドヌーヴの出世作

「シェルブールの雨傘」の焼き直しのような気がしてしまうのだ。

 

どちらの映画も

今まさに恋が燃え盛り、

子供の名前まで二人で決めた若き恋人たちが

戦争により引き裂かれてしまい、

それによって狂った運命の歯車は、

二人が再会しようとも

もう元には戻れなかったというストーリー。

 

違うのは、主人公の女性が

強い女か、弱い女か。

 

一見、ジョヴァンナ(ソフィア・ローレン)が強い女

ジュヌヴィエーヴ(カトリーヌ・ドヌーヴょは弱い女に思えるが、

 

女の目線では

強いのは…強(したた)かなのは

不安な自分を手の届く距離で支えてくれる相手を

選べた現実主義のジュヌヴィエーヴであり、

 

還らぬ夫を諦めることができず

辞めときゃいいのに真実を求め旅立つジョヴァンナは

過去に縋りつく弱い女だと思える。

 

ちなみに公開は「シェルブール」の方が6年早い。