某スーパーの職場において、私は一番新人にして

長老女子でもある。(年上のおじさんが一名いるけど)

 

そして、みなさんはまさに更年期にさしかかっている。

私はと言えば、どうやらトンネルの出口が見えてきた。

 

それと引き換えに年齢はかさばってきたのだが

この職場で日々体力勝負をしているお陰で

半年前より皮膚感覚で10歳は若返った気がする。

何よりよく眠れるし、腸閉塞もなりをひそめている。

 

喉元過ぎれば熱さを忘れるのことわざ通り

あの更年期のつらさもどんどん記憶の彼方へ消え去ろうとしている。

だが、目の前にその症状に悩まされている人がいると

つい老婆心で、自分はこうだった、だからこうして乗り越えた

みたいなことを話してしまう。

 

こんなことはとてもプライベートで個人差のあることだからと

話し終えてから「あくまで個人の感想です。いらぬおせっかいでした」

と添えるのだが、みな「いやいや、もっと教えて」と聞いてくれる。

話し出すことで忘れていたことも思い出す。

パニックになったときのことや、どうやってやりすごしたか。

(話したことでフラッシュバックしてその夜久々にやっちゃったけど)

真剣に聞いてくれると、あんなにつらかったことが

経験できてよかった。こんなふうに人の役に立てたのなら

あのつらかったこともあってよかったのだと思えるのだから

人間なんてげんきんなものだ。

 

と思った次第じゃよ。