いやいや、偉そうなタイトルだな。

数年ジャズを歌ってきて、今更マイナーキーの曲について

気が付いたことがいくつかあったから

残しておこうってだけなんだけど。

 

4か月後にライブやる予定が立ってて

クリスマスライブという設定なのね。

 

で。

クリスマスソングって軒並みメジャーキー(長調)なんですよね。

クリスマスという言葉を使ったJ-POPにはいくつかありますけど。

稲垣潤一のアレとか、TMレボの燃えてるアレとか

B'zのいつかのアレとか。

 

そもそもクリスマスの在り方が

本家と日本では違うからでしょうね。

年に一度家族で集まる時に

何が悲しくて暗い曲なん?て

なるわな。(笑)

 

で。

そうはいっても、

ずーーーーーーっとメジャーの曲ばっかじゃ

本家はいざ知らず、

マイナーキー育ちの私達年代物の日本人には

(童謡も民謡も基本、短調、マイナーだから)

ちょっとツライと思うんですよ~。

年末商戦真っ只中のデパートでもあるまいしねー。

 

で。

クリスマスソング100%でセットリスト作るわけではないので

スタンダードナンバーは

マイナーキー多めで行こうと決めまして。

手持ちの曲をざっと見てみましたところ、

めぼしい曲は先日のライブで

結構使ってしまっておりましてですね。

新しくレパートリーを増やす必要を感じましたのですよ。

 

で。

いざ探してみるとですね、少ないんですよコレが。

何の気なしに、世の中何事も

陰陽半分ずつで構成されてると

謎の思い込みがありまして…(;'∀')

それがジャズ界には通用しないということを

初めて知ったのですよ。 ガーン!

 

そもそも黒人社会で人が亡くなり埋葬を終えると、

残された者のために

「聖者の行進」のような明るい曲を

演奏する風習もある国ですからね。

アジアのメンタリティーとは

いろいろと異なるのでしょう。

逆に言えば、日本の古い童謡で

メジャーキー探してみろって話ですけどさ。

 

そんなことにも気が付かずに何年も歌ってきたって

どんだけボーっとしてたのかと自分に驚きました。

 

で。

とにかく聞いたことあるような

マイナーキーを集めまくっていると

それらって結局、スウィングの曲ではなくて

ラテンが多いんですよ。

 

ここで腑に落ちたんです。

どうして日本人がラテンナンバー好きなのか。

ずっと疑問だったのですが、自分なりの憶測で答えが出た気がします。

 

大ヒットした「クロネコのタンゴ」や

「団子三兄弟」(今更言うまでもなくタンゴに掛けてますね)

など言うに及ばず、とにかく

ラテンだらけだった1時代もあったようです。

もちろんラテンがマイナーだけというわけではないですけど

終戦して、アメリカの音楽に興味を持ってはみたものの

何か物足りなくて気が付いたらラテンのマイナーにどっぷりはまってた。

という感じだったのではないでしょうか?

 

『アメリカの音楽はマイナー不足だった』

それが答えだと、現段階は結論付けます。

 

60年代に洋楽カバー曲が出まくったようですが

その中でもやはりラテンは多いみたいです。

そのモノマネを通して、ムード歌謡みたいのが生まれるので

ラテンナンバーを「昔の歌謡曲みたいでやりたくない」

とかいうジャズマンが多いのも致し方なしですね。

順序は逆なんですが(;´∀`)

そして本家に罪はない…(;'∀')。