ジャズセッションで
ホストさんや、お客さん、いろんなピアニストを
聞き比べる機会がある。
じっくり聞いていると、フレーズのセンスとかじゃなくて
音の違いってあるなーと、当たり前のことに気が付く。
私は自分が歌うから、やっぱり歌伴の時のピアノに耳が向く。
キラキラしてるけどケンがある人、
どんなに激しく弾いても音に優しい丸みがある人
おっとりと包み込んでくれるような人
以前、クラシックやってる友人に伴奏してもらったときに
言われた言葉が今も忘れられない。
「好きなように歌ってくれていいから。
まずそうしてくれないと伴奏できない。
伴奏は、歌い手に合わせるから伴奏なんだよ」
私はそれまで伴奏に合わせて歌うものだと思っていた。
時々、こっちに合わせろと言わんばかりの
ピアニストに歌伴されることがある。
それが楽しい時もあるけれど
え、そっちじゃないのに…と不本意についていくこともある。
私のリードが下手なせいもあるし
自分がどうしたいかまずちゃんと固まっていないせいもあるだろうと思う。
「どう歌いたいか、まず自分の軸をもつ」
これがいつもあやふやな私は
やっぱりまだまだやさしいピアノが好き。
甘ったれだなあ…
だって歌ってる間にどうしたいか変わっちゃったりもするんだもん。
いつかバトルできるぐらいになりたいけれど…。