たまたまyoutubeで、「ムーンライト伝説」を聞いた。

イントロが始まった途端になぜか涙が滝のように溢れた。

自分でもびっくりするぐらい急な出来事だった。

 

聴いているうちにどんどん当時の娘のことが

思い出されて涙は止まることなく流れてきた。

 

考えてみると、娘の小学生なかばからは、息子が生まれたこともあり

どうしても息子とのことばかり思い出され

当時の娘のことを思い返すことは少ない。

 

それはもちろん娘がとてもよい姉をしていてくれたからであり

心の片隅で我慢をさせて可哀そうといつも思っていた。

だから、一度だけ二人きりでディズニーランドに行ったりしたのだが

今考えると、まったく労りが足りてなかったような気がしてならない。

 

それが反抗期という形で現れ、ガチンコ真剣勝負をしていたのが

ちょうどセーラー戦士華やかなりし頃だったのだ。

思えば娘と一番熱い時間を過ごした時代かもしれない。

 

息子が母の恋人なら、娘は母の好敵手であり戦友でもある

と思っているのは私だけだろうか。私は娘に甘えていたから。

 

ふだんはそんなヘヴィーな日々のことはすっかり思い出さないのだが

音楽の力はすごいね。

その重いフタをあっけなく吹き飛ばしてくれる。

そして、一度そんなことがあると、

パブロフの犬のように、聴くたびに泣けちゃって困るのである。

誰か一緒に泣いてよ。