ずっとひっかかっていた白ジャケを聴いて

改めて思ったことは…

 

やっぱりコレちがう。(オイ)

 

今、音によって甦るあの日の記憶。

そうなのだ。だから買わなかったのだ。当時の私。

なんか違うと思ったのは音の厚みじゃなかった。

 

それはつまりそれこそが

日頃から私を悩ませていたナゾの宇宙語

「ノリ」とか「グルーヴ」

 

ノリツッコミなら得意なんだが(ちがう)

 

オリジナルのサントラは、

当代きってのスタジオミュージシャンが集められたという。

 

子供向けアニメのサントラに

そこまで力を入れてくれたと思うと拝みたくなる。

そんなありがたすぎるものを夏休み中聴いていたわけだ。

 

だって、いくらオープニングアニメが素晴らしくて

いくら塩屋翼の声がステキで、内容がおもしろくても

この音楽抜きでトリトンは考えられない。

 

でもこの白ジャケはどうしても必要だった。

(負け惜しみちゃうから)

 

子どもだったけど、その「ノリ」とか「グルーヴ」とか

ちゃんと解かってたってことが分かって

やっとここからリスタートできる。

 

(そして、結局コロムビアから出たオリジナルサントラもポチるワタシ)

 

考えてみたら、ジャズ始めてもこれといってCD買う訳でなく、

明らかに解釈の違うインストの聞き比べとかはいつもやってるけど

 

ここまでオリジナルに忠実に演奏してるのを

CD買って聞き比べるって初めてのことだわ(笑)

 

トリトン偉大!

 

当時の大人が子供向けだからとあなどって

ヘナチョコなものを私たちに与えなかったことに

背筋が寒くなる思いで感謝したい。

 

特撮にしても、アニメにしても、その音楽にしても

当時の大人たちは全力で向かい合ってくれていた。

 

今はどうなんだろうと振り返る。

 

次から次へとキャラクターがバージョンアップし

そのたびにグッズを売りつけ

 

若者の音楽シーンのチャンスは

アニメやゲームとのタイアップに集中し

その結果生まれたものを子供たちに押しつけてないだろうか。

 

それに囲まれて育っていく子供たちの情緒は

どっちにむかって伸びていくだろう。

 

うちの子たち、もう育ってしまったけど

何十年も経ってから、サントラほしくなるような

音楽に恵まれていただろうか…。