入院してると、病状によって結構な頻度でお引越しがある。

私が知ってる限りでは、毎日ジプシーのように引っ越しさせられてる人もいた。


一番困ったのが、手術直後に移されたナースステーション直近の時。

ここは、術前術後の患者が入り乱れて出入りする部屋なのだが…。
その時私は手術直後の痛みやら吐き気やら意識混濁やらと
格闘しているまさに最悪な状態の真っ最中だった。


隣のベッドは空きのはずなのに、そこに入り込んで
大声でベラベラお喋りをしてる人たちがいた。
すぐそばにはデイルームもあるのに。
ここは病室なのに。

自分に無関係な人の話し声というのが
どうにも「癇に障る」のが病人なのだ。
本当に心の底から憎しみが湧いてくるほど
「うるさい」と感じてしまうのだ。不思議なぐらい。
そんな人の巣窟が、「病室」なのだ。


「静かにしてください」と言おうにも、声が出ない。

威勢良く聞こえてくるのは、
「○○大の法学部」「検事試験」「弁護士事務所」
などなど、きっと高学歴の方なんでしょうが
この非常識さとの落差ったらありません。

看護師さん曰く、今日手術予定の方らしい。

そこまで聞いて私ったら

そうか、そんならいいや。

今に見てろ!



と、感情が違うベクトルにシフトいたしましたドクロ


そして、何とかipodを摑んで音楽の世界に埋没するよう努めて待ちました。

数時間後、同じ場所には
痛みと吐き気で借りてきた猫のように大人しくなった彼女がいました。
当然、付き添いにも静かにさせているようです。


いやー、久々に肚黒くなりました。

人がすぐそこで苦しんでるのに
思いっきし溜飲が下りましたよ。

心の底から思っちゃいましたもん。

ざまあみゃーがれっ!

って。


いやいやよくないよくないねー。
でも思っちゃったんだからしかたないねー。

神さま反省してます。ちょっとだけ。

てへっ