ヒロシマ・ナガサキの原爆投下の日を
正確に答えられたのは3割だったと
NHK世論調査が発表とな。


ほう、ならば「開戦」について正確に答えられるのは
いったいどれだけになるかも調べて見ちゃどうかのう。
NHKさんよ。


夏になればテレビも新聞も終戦特番というのが今も続いているらしい。
どっちも見てないから知らないけど。


そんな夏が来るたびにいつも不思議に思うこと。


終戦あたりばかりがクローズアップされて

「どうしてその戦争を始めなければならなかったのか」

を クローズアップしないのはなぜなのか?


始まりを知らないものの終わりだけ教えて

「はい、戦争は悲惨ですからしちゃだめです」

って…


だれも好き好んで殺したり殺されたりするわけはなく
その極限にいたるまでに何かがあったはずなのに
それを教えることにはまったく熱心ではない。

こんないびつなことに誰も声を上げないのがとっても不思議。

当事者がまだ生存している間は
「事件」であって、「歴史」に昇華できないのだろうけれど

それでも自分たちの世代が歩んできた道のりの
始まりを説かずして何の説得力があるものか。

12月はクリスマス一色。ウチゃ禅宗だがの。

商戦厳しき折にそんな辛気臭いことやっとられん

という都合のいい言い訳はもうやめて
12月にこそ、親や、その親がどんな苦難の昭和を生きて来たか
深くじっくり振り返り、

「自分のルーツ」を手繰り寄せたところで
家族で日本人らしい年越し、お正月を迎えてほしい。


どんなことにもいろんな側面があって
あれは悪だった善だったなんて
短絡的に語れることはそうそうないはずで

国なんていう大きな船の舵は
突然きってもとりきれないもののはずで

それが歴史の悲劇を引き起こすこともあれば
国単位での損得勘定の陰謀もあったはずで…



それでも、過ちを恐れて自分の口を閉ざしてしまえば
第三者から外堀を埋められ身動きが取れなくなってしまうのは必定。

あたりまえのように周りを海に守られた私たちは
グローバルスターンダードなケンカのしかたを知らなさすぎる。

陸続きの国境線がないゆえの のほほん国民性は
いいところもあるけれど それは絵に描いた餅である場合が多い。

リアル兵器は、もっぱら抑止力なのであり
現在の戦争は、リアルなドンパチなんかより
情報戦、ネット戦で勝敗が決まると言われる。

表で踊りながら裏を読み
右を見ながら左を感じ取る

日本人のような「平たい顔族」は
前面しか見えてないのでとってもニガテなことだけど

これできないと世界と渡り合えない。

不器用さを「潔い」なんて言葉で置き換えるのはやめましょう。

とにかくまずは
過ちを恐れずに、自国史観を自国から発信しなければ
「オトナの国」として認めてもらえないよね。