昨日はバイト仕事に行く前に
団地の大掃除だった。

本当は8時半スタートなのだが
私はその時間に出発しないと遅刻してしまうので
30分早く掃除を始める。

欠席金を払えば休めるし
前日までに掃除してもいいんだけど

ひと月に一度、同じ階段を使う者同士
顔を合わせてひとつの仕事をするっていうのが
とてもステキなことだと思うから
出来る限り休みたくないのだ。


お年寄りが多いので
私が始める時間にはもうほとんど
みなさん揃ってるのもありがたい。

みんなの顔を確認するとホッとする。

がんの手術をしてめっきり老けてしまったおじいちゃん

脳梗塞の手術したと思ったら
だんなさんのほうが手術した本人より先に逝かれてしまったおばあちゃん

耳が遠くなってしまったので会話がとても困難なのに
いつもあふれるような笑顔のおばあちゃん…

みんなの顔を見ると、こっちが元気になる。

先に抜けさせていただくのに
みなさん口々に「ありがとうね」と言ってくださる。


そしてバイト仕事へ。

昨日は初めてまともな客足と感じた。
いつもこれぐらい来てくれると一日が早いんだけどな。

最高額品をお買い上げくださったご夫婦とは
「熊野古道」の話で盛り上がった。

帰り際にご主人が何度も何度も
「お陰様でいい買い物ができました。
 本当にありがとうございました」と
頭を下げられた。


ううーーー、心にしみる。

ただ仕事しただけなのに、あんなに喜んでもらえて
とても幸せだった。この仕事させてもらえてよかったな。



まあその直後のお客さんと店長まで巻き込んで七転八倒した挙句
不成立だったせいで、ドッと疲れて帰って来たんだけど

「ありがとう」の力はすごいね、
疲れはお風呂で流れてっちゃっても

「ありがとう」の喜びは
今もずっとこの胸にあるよ。




昨日は本当に本当にいい一日だったーーー!


嚙み締めながら本業の納品行ってくるー。