はい。
ことわざのお勉強の時間です。

皆さんは読めました? 私、フツーに日本語でしか覚えていませんでした。

うりはたでくつなおすな。

桃の下でかんむりなおすな。(笑)なんじゃそら。




正解は…

瓜田(かでん)に履(くつ)を納(い)れず

李下(りか)に冠(かんむり)を正さず

瓜を盗むのかと疑われるので、
瓜畑では靴が脱げても履き直さない。

すももの下で冠を直そうとすれば、以下同文。


疑いをかけられるような行いは避けよというたとえですね。


いやー、昔の中国の人はいいこと言ったもんです。
ホントに今の中国の人たちとDNA繋がってるの???




これが私の今日のバイトでびっくりしたことなんですよ。

ご夫婦で替刃をご購入にいらしたお客様、
ご自分の実機を携えてのご来店。

どうやら5年以上お使いの網刃の壊れ方にご不満がおありのご様子。
丁寧にお話を伺ったが、
とにかくこんな壊れ方で、こんな金出して買いかえることに
どうにも納得いかないとのことだったので
お客様センターの電話をご案内した。

私なりに、消耗品であることなどお伝えしたが
話が堂々巡りになってきたので
話が3巡したところで一旦その場を離れることにした。

こんなじゃどのみち他のお客さんともまともにお話できないからね。

しかし、件のご夫婦、なかなか売り場から離れてくれない。
隣の通路からそれとなく見てみると、なにやら作業中。

一回りして反対側からアプローチしてみると
ご自分の実機からはずした網刃を
発売したばかりのサンプルにつけ、

発売したばかりのサンプルの網刃を
ご持参した実機に付けておられる。




…えーっと、ちなみに、シェーバー売り場のサンプルには
内刃が欠損したものが多いんですよ。

何かの弾みで紛失した可能性もありますが
ちゃっかり無料で替え刃としてお持ち帰りになるという話は
担当者からよく聞かされていた。


お客様を疑いたくはなかったが
一瞬そんなことがしっかりと赤字の太文字で頭をよぎった。

私は別に、万引きGメンとして雇われているわけではない。
でもね…。

うーん、どうしようかと思いつつ、背後から(笑)近づく。

そして、「そちらは、今月出たばかりの新商品なんですよー」
と、しらじらしく 爽やか 且つ にこやかに再登場。

サンプルを手に取り、
「こちらはお客様のお持ちのものと、刃の規格は
ほとんど変わりませんよー」と、さりげなく網刃を外した。

「ですから、この新商品の替刃も同じ値段で発売される予定です。
 まだ売り場にはないんですけどねー」

と、特に意味のない会話を繰り広げた。


すると、お客様は

「同じかなーと思ってはめてみた」と。



そうよね!? もちろんそれだけよねっ(汗)

でもそれなら、実機のをサンプルにはめなくてもいいわよねっ(大汗)

それ、完全にはめ替えてるわよねっ(滝汗)


そして、ご夫婦はそのまま立ち去られ、
しばらくして、もう一度立ち寄られ、わざわざ私に一言断って
結局替刃をお買い求めになられた。ありがとうございますっ!


ただそれだけの話。


でも、私、お客様が店外に出られるまで
売り場を離れる気になれなかったわ。

無意味に緊張してしまったわー。

最終日に荒事にならなくてよかったわー。
でも、お客様ー、私、顔覚えてしまったかもだわー。いやーん!!!


そして、無事に元の姿に戻ったサンプルをヨシヨシしていた。
もう私の大事な子なのね。この子達。
無事でよかったわ。