本日で、バイトの相方(シェーバーではない部門担当)
がお上がりになった。

わだすは、先週土曜日ライブのために休んだ分
日曜日に出勤。

そして、今日仕事上がりの入店許可証返却手続き中、
店長らしき人(だって結局誰の何のあいさつもないんだもん)から

「実はブラウンのキャンペーンやっておりまして、
 お陰様で目標達成できました。

 ありがとうございました

と、言われた。






















だとっ?

あんたたちの脳内に
そんな単語があったのかーーーーーーーーいっ!


ってマジ驚いたわよ。



素直に喜ぶ前にワンクッションでかいのあったわよ!

それっくらいしいたげられてきたマイノリティーだわよ!



まあ当然よね。

私、今日だって午前中だけで10万突破したし。

別に売りたくて売ってるわけじゃまったくないんだけど。
お客様を止めることもできないのでね。

もう昼から一言もしゃべるもんかと思っても
そんな決心、お客様と目が合えば吹っ飛ぶし。

前言撤回どころか銀河の彼方にいってるし。

そしてまた不本意ながら、お買い上げされてしまうし。







今日、私は朝からあまり機嫌がよろしくなかった。

それは、今日まで開けてはならないと自ら禁じてきた
パンドラの箱を、開けたからだ。


それは、相方の時給。


私は、間にひとつ派遣会社をはさんでいるので
当然、管理費としてピンハネされている。
だが、彼は、直で来ている。

ということは、私より時給がゼッタイいいはずなのだ。

そこまでは分かっていたので、差を聞けばやる気をなくすだろうから
聞いてはならないと思って今日まで来た。

だが、今朝、彼は最後ということもあってか
とにかくやたらと話しかけてきた。
そして、ついに言ってはならぬ言葉を吐いた。

「いやー、しかし、これってワリのいいバイトですよねー」

私「…うーん、私はビミョーだわー……」


私の心の声
  ↓
「そりゃあんたは一日に一つ売れるかどうかで
 私と同額だとしたって、ワリが良すぎるわよ
 その点、私は、歩合制でもらわなきゃワリが悪すぎるわよ」

私「だって、○○くんは、直だけど私は間に一つかんでるから
  ゼッタイ君より安いんだもん」

ここまできて、聞かずにいられようか。

私「ところで、○○くんは、時給いくらなの?」

○○くんは、一瞬躊躇しながらも隠す方法を思いつかずか
ゲロったわよ。


「はい、ぼくは1600円です」


まあ、予想はしてたわよ。それぐらいはね。

私よりも何と250円も高額時給。

それであの売り上げで(売り上がってるとして)よしとされるんだもの、
そりゃワリがいいわな。

別に彼に罪はないし。腹も立たない。

気力が一瞬、若干落ちただけ。



そんなことがあってもお客さんが来ればまったく忘れてしまうんだけど。

ただ、彼が自分の仕事がヒマなもんだから、
やたらと私の仕事に手を伸ばしてくるのがありがたいけどちょっとね。

彼のやりかたはちょっと強引にお客をリードしすぎるので私にとってはウザイのだ。

私は説明して放逐。説明して放逐。を繰り返して少しずつ囲いを狭くしてあげる。

あまりにも自由だとお客さんが自分の求めているものが分からないからだ。

そして、最後には、お客さんが
「自分で選んで買ったんだ」という満足感が得られるようにする。

それこそが「買い物」の醍醐味だからだ。

それを奪ってはならない。と私はいつも思ってる。

私にとって「お買い物」はエンターテインメントなのだ。
私にとって「売り場」はステージなのだ。

お客さんという主役がどれだけ楽しめるか。

それだけが私の楽しみ。私は黒子。ほくろじゃないよ、ク、ロ、コ。

それを彼はズカズカと土足で踏み入ってきて、
いかにも自分が主役だからお客さんはついてくればいい、みたいなトークをする。

聞いてて、私はムカムカしてくる。
もちろん頃合を見計らって、お客さんの目線をこちらに奪い取ってやるけど。

帰り際にお客さんの満足げな笑顔を見るのが私の楽しみなのだ。
売り上げなんかどうでもいい。

(所詮、時給1350円の女だもの!)

今日も、終盤でそんなことを繰り返した。

すると、彼は私に言ったのだ

「押せば売れるもんなんですねー」



…はぁっ!?

ひとっつも押してないけど? 私。

押しまくってたのはむしろあんたでしょ?
悪かったわね、結局あんたの押してたのじゃないのが売れて!

でもそれを選んだのはお客様!

私は説明の過程でこういう選択もありますよと
提案してあげただけ。

どこも1ミリも押してないっつーの!!!


うーん、これって、いわゆる


仕事に結果を出せなかった

オトコのヒガミってやつ?

オトコの嫉妬ってやつ?



いやー、まいったわ。

昔、免許センターへ中型バイクの免許取りに行って
私に一生懸命アドバイスしてた男連中が

合否発表で私が先に合格したと分かるや否や
蜘蛛の子散らすように消えたことを思い出したわ。

んまー、ビバ! ソチ○オリンピック!




必死に私のトークを盗もうとしてか
近くに寄ってきたり、

「決め手は何なんですかねー?」とか
あさっての質問してきたりしてたけど、

そんなもの私のやり方を人が真似ても意味はないのだ。

人にはそれぞれあったやり方がある。

これは、カード会員勧誘の時に叩き込まれた。


自分のやり方を見つけなさい。
人真似をしたって、同じ結果は生まれない。
あなたにあったやり方が必ずあるから、試行錯誤するように。

厳しい先輩だったけど、彼女達のお陰で今の私がある。



私を観察してたってそれは分からないことなのだ。

お客様が教えてくれることなのだから。

どんなお客様にどんな接し方をすればどう反応するのか。
その蓄積にしか答えはない。
説明書をどれだけ読んでも、書いてない。


そんな彼も、仕事上がりに

同じメーカーの出向者として
奇跡の「ありがとう」の栄誉に浴し

隣で私が「おめー、一言私のお陰ですとか言ってみろよ」なんて
思ってるとは夢にも思わなかったことだろう。
というような涼しい顔して言ったものだ。


「何位だったとか、幾らだったとか
 教えてほしいですよねー、どうせなら」




テメーが教えてもらう必要はねえんだよっ!!!(怒)


そして、私はこんなこともう慣れっこだから
いちいち気にならないんだよっ!


同情するなら金をくれっ


じゃなかった

賞讃するなら金をくれ! だ!!!







なんてね、うそうそ。

「ありがとうございました」なんてズルいよ。
腹立ってたことも全部帳消しになっちゃうじゃんか。もうっ!

(#ー#)

はい、週末もがんばりますよ。はいはい。

ああ、使いやすい女。