私が離婚成立したのは秋だった。

その前から別居していたので
夫抜きのお盆というのもあった。

何で突然こんなことを? というと、

今、離婚を前にしている人や離婚したばかりの人で
お正月、実家で他の兄弟が家族総出で里帰りしているのを見て
若干ダメージを受けてたりしてないかしら…などと思ったので。

離婚家庭にとって、他の家族の和やかな風景というのは
なかなかすぐには受け入れられないものなのだ。

特に子供が小さい場合などは、いたたまれない思いをしたんじゃないかな?

もうとっくに考えに考え抜いて出した結論なのに
「私のわがままで子供に不憫な思いをさせてしまった」
なんて自分を責めたりして…。

もっとひどいと、そんな状況を予期して
実家にも顔を出さなかったり…。

お盆、お正月といえばどうしても
そんな状況になりがちなのよね。


でも!


しっかりしてね!!!

最善の選択をしてきた結果が
現在のありようなの。


もし、とか、たら、とか、れば、とかは

あの時のあなたにはなかったんだから。
よく思い出してね。


どんなダンナでも、どんな結婚生活でも
もちろんいい時はあった。

だからといって、その「いい時」で
記憶の上書きをしちゃ駄目だよ。

でないと、ダンナとやりなおすにしても
離婚するにしてもうまくはいかない。

現実を見れていないから。



もしもお正月でヘコんだのなら、
お盆には、胸を張って実家に子どもを連れて行けるような
家庭経営に精を出してください。

あなたの子どもは、お母さんが毎日しょぼくれてるのを
見ていたくはありません。

経済的に無理をしてどこかへ遊びにつれていけとかじゃなくて
どんなに疲れていても、しっかり子どもの言葉に耳を傾けて
子どもとの生活に向き合っていけば
子どもは満足してくれるから。

そんなお母さんと一緒に行くのなら
「お父さんのいる他の家」と
自分の家を比べたりしなくなるよ。

実際比べて暗くなってるのは
お母さん本人の方だと思う。


とにかく、私たちの「理想の家族」は
一度、破綻しました。

そのことをまず受け入れましょう。


でも、そこより幸せになるために選んだ新しい道を
ぬかる道にするのも、
険しくても自分で選んで進める道にするのも
私たち次第。

離婚したての頃には

私も友人からの「ご愁傷様だったね」的な気遣いに
逆に傷ついたりしました。

私は祝ってほしいぐらいだったのに…。


でも、私たちがどんな状況で離婚に到ったかなんて
他人には分からない。分かってもらいたいなんてただの駄々っ子。

自分で出した結論を後ろめたく感じたりして
身内の集まる場所にまで背を向けたりしないでね。

それでも自分達なりに
軽やかで、楽しい
和やかな家庭経営してるってとこを
見せ付けるぐらいになろうよ。


「ダンナがいるって大変ねー。
 どんなに大変だったか、もう忘れちゃったけどねー」


なんて、カンラカンラと笑えるようになるからね。