してきた! 親の金で!


演目は、伊達娘恋緋鹿子 火の見櫓の段 つまり八百屋お七と呼ばれるもの。
それから、やっぱ文楽と言えばこれだよねの
曽根崎心中 生玉社前の段、天満屋の段、天神森の段と通しで。


昔はきっともっと小さなハコで演じたろうから
舞台と客との距離も近くて楽しさは今の数倍あったんだろな。

そしてびっくりしたのが
なんと舞台の上に字幕がっ! びっくらしたー。


おかげで、義太夫が聞き取れなくてもダイジョーブなんだけど
ついついそっちにばっかし目が行っちゃうというデメリットも。

イヤホンガイドとどっちがいいんだろう。


とにかく私みたいな初心者にはとてもありがたかった。
タダだし。


火の見櫓の段は、
これをそのまま人間が人形の振りして
黒子に操られているように演じる「人形振り」というので、
現 猿之助さんがまだ亀治郎さんだった時に見たことがある。


なんだかヘンな気分

文楽見ながらあっちを思い出しちゃって(^^;)

目の前のが本家なのに
亀治郎さんのロボットダンスがフラッシュバック。



本日は母のお供なので
いっしょに着物で行こうと約束してたのだ。


6月だし単だよねと、
ネットで3000円で購入した正絹紬に
同じく1000円でゲットした献上帯
送料込みで600円だった草履
同じく900円だった帯揚げ
すべてセコハン 今回がデビュー戦。


友人のススメに従い、ひいばあちゃんの麻の単を長襦袢にした。

とにか初めてづくしで、チャレンジ連発。


そして、見事、残念賞になった。


どかっちのブログ-130601_221310.jpg


いろんなことがことごとく失敗したよ。


まず土台の麻の着物がバチ襟でしかもかなりアバウトに作られてたので
しゃっきりしない。そこへ付け方がよくわからないまま半襟を付けたので
モタモタしてる。襟元がキモなのに。


そして、長襦袢にするといえども対丈じゃないし
いつものやつみたいに襟先や衣文をあとから直せるような
工夫がしてない。


どうしようかと悩んだ挙句 腰紐2本使った上に
初めてコーリンベルトというのを使った。
襟下に力布も縫い付けた。


加減がわかんなくてコーリンベルトを締めすぎたみたいで
襟元がきっちきちになり、当然半襟がずっぽし丸見えになる。
もうこうなると、ばあちゃんっぽいんだよねー。
私の感覚だと。


一日中襟元が気になってさー。もうやんなっちゃう。


そんでもって、この紬が、「裃かっ!」ていうぐらいごわごわしてて
なんか着付けしてるっていうより折り紙してるみたいだった。


そういえば、夕べ娘が広報誌を手で切って折鶴作ってたけど
最初からきちんとした正方形にしないもんだから
作れど作れど、どれもクルマに轢かれた鶴みたいになってたな。


今日の私の着物もちょうどそんな感じになっちゃった。

完敗。全敗。 がくし…


でもそれも記録しとくもんね。

悔しさが次のステップにつながるんだもん!


やっぱりね、一度着て、もう一度着直すぐらいの時間的余裕をもって、
トライアンドエラーアンドトライしなきゃあかんな。


今月中にリベンジしたいなあー。


この カミシモめーっ!

覚えてろよーっ



あ、でも今日は劇場の中にたーくさん着物姿が見られたし、

母もプレゼントした半襟合わせて着てくれたから

すごく眼福だったんだよ。


…見られるのは苦痛だったけどね。




ただ、そんな失敗作なのに、

朝、バス停にいたブラジル人やフィリピン人には

すごく喜んでもらえたみたいでビミョーに嬉しかったよ。

情けなかったけどさ。