昨夜は、卒業式の着付けを頼まれてる友達の家へ行って

小物合わせをしてきた。


というのも、彼女の帯が余りにも立派なのに

用意されていた帯締め、帯揚げが

おそらくは振り袖セットと思われる

丸組紐と、総絞りだったからだ。


そして色目的にも、金銀に多色使いの帯以外は

全身ピンク一色というコーディネートが

私的にはあまり、ウキウキしないので

自前の小物持参で交渉してきたのだ。


自分で選んだ二通りの小物セットと、その他もろもろを持っていざ出陣。


着物と帯を平置きして、彼女と二人で

ああでもないこうでもないと、組み合わせてみる。


こういう時間が一番楽しいんだよね~。

着物って、小物で印象が変わるから。


結果、買ってまだ使ったことのないオレンジと金糸の高麗織の帯締めと、

レギュラー洗い朱の帯揚げ のA案を採用することに。


これで、「なんちゃって成人式」 から

ガラッと 「しっとり系美人さん」に変わったよ~。


無事、A案が通過し、B案は可能なら入学式にリベンジということに。


B案は、若草色の笹波織に金糸がラインで入った帯締めと

卵色から薄空色のグラデーションの帯揚げのセット。

こっちはグンッと春らしさが増すの~。


もうもうもう、楽しくって仕方ないねー。


そして、宿題の力布を長襦袢に縫い付けてなかった彼女に代わり

その場で力布を縫い付け、お人形さん着付けごっこ開始。


娘を駅に迎えに行かなきゃならなかったので

時間的にギリギリ。一分の猶予もない。

時計を気にしながらの着付けだったので出来栄えはイマイチ。


彼女にちょっと苦しいかもと言われてしまった…。

あかんなー。反省。


まあ、多少は緩んでいくからキツいぐらいで丁度良いといえばそうだが。

着物=苦しい とインプリンティングさせたくないのだ。


しかししかし、やはり着付けてみると、前回のおピンクちゃんとは

一段も二段も上のクオリティではありませんか!


やっぱり着物の色合わせって楽しい~。

着物らしい色合わせって、着物でしか楽しめないのよねー。

ああ、カイカン!


彼女の地元は、なんと成人式で振袖着用禁止というおふれが出ていたらしく

成人式で振袖を着ることはできなかったとのこと。


そしてまた結婚式も洋装でパーティー形式にしたので

ここでもまた和服の正装をしたことがないとおっしゃる。


てことは、もしかして、これが 「和服正装デビュー」ですか?

はいそーです。


うーわーっ! なんか責任重大!

と、がぜん力が入ったワタクシ。


かくして、彼女のためにと おニューの帯締めをベンチ入りさせた次第。


その帯締めが、ビシッと決まってるよー。ステキー!!!


とか浸ってる時間もなく、「後は自分で脱いどいてね!」と

そのまま逃走したわ。


さあ、本番は明後日だ! モーニングコールよろしくねっ!

起こさないと起きないわよっ!


あ、帯締めのラベルも、取っといてくれるかな…。

でないと、とんでもない恥ずかしいことになりますよ…。