橋下市長さん、大鉈振るうそうです。
が、私には単なるスタンドプレイにしか見えない。
大きな動きを見せればとりあえず 「ちゃんと仕事してるでしょ?」 と言いやすい。
確かに今まで誰も成し遂げたことがない仕事だろう。
でも、豆をブッ散らかして、大型掃除機でデカイ音たてて
ガーガーガーガー吸い取ってるようにしか見えない。
いやいや、もっと言えば、単なるヒステリーではないのか。
教育現場でそんなことやれば、犠牲になるのは子どもたちだ。
そこにいる子どもたち、そこを目指してる子どもたちなのだ。
彼のこのスタイルは、まだうちのテレビが現役だった頃に見ていた
「行列の出来る法律相談所」に出ていた茶髪弁護士の時代と何ら変わりがない。
とにかくカメラを捕まえるためにハデなことを言ってみる。
ジョークもまったく笑えないけど大声でやる。
人がAと言えば、自分もA’なのに、最初はBだと言ってみせる。
最後まで聞けばなんのこたない、瑣末な違いしかないのに
とりあえず、ケンカ売って目だとうとする。
したたかなように見えて薄っぺらい奴。
私にはどうしても彼のことがそう見えてしまう。今も。
確かに弁護士だけあって弁は立つ。
だが、一旦感情が高ぶると、当初の目的を見失って
相手を倒すことだけに傾倒してしまうように見える。
今回のことで言えば、最初に体罰容認と捉えられた自分の発言を払拭するために
やたら騒いでいるようにしか見えない。
学校は誰のためのものなのか? そこが完全に無視されている。
どんな問題も長期スパンと短期スパンの同時進行が必要だ。
事件が起きると「即応」が求められるのは当たり前だが
その素早い動きが、必ずしも良い方向限定である保証はない。
初動としては、顧問を処分するだけで充分ではないのか。
傍観者も加害者と同じとは言えるが、それは同じ立場の教職員についてのことであり、
子どもにまで適用すべきではないだろう。
もっと、地味にコツコツ、長い時間をかけて
箸で一粒ずつ拾っては配り、拾っては配りしなければ
問題の本質は片付いていかない。
地味に、目立たず、着実な仕事をコツコツ続けていただきたい。
教師を全員入れ替えて伝統を壊すというのもどうか。
まるでこの学校の教員だけが出来が悪かったようではないか。
片腹痛いわ。
私は代案として、公立高校の教師を5年を限度に
同じ学校を職場とさせないことを提案したい。
銀行の営業マンが、客との癒着をしないように
たらい回しにされるのと同じシステムを導入すべきと思う。
教育委員会という「全国最大規模の職安」が後ろ盾についているのだから
落ち着かないなんていう不満は、この際我慢していただこう。
まじめにやってりゃとりあえず、職を失う心配は、そうそうないんだから贅沢言わない!
部活動の成績がよいから、
何年も同じ学校に顧問を君臨させようなどという
大人のスケベ心が、諸悪の根源なのだ!!!!
そんな天狗になった奴が、最初から人事権のない
ペーペーの校長の意見なぞ聞き入れるはずもない。
そもそも学校や部活の伝統という言葉なんてものは
生徒から生徒へ、先輩から後輩へと伝えられていくべきもので
職員が伝うるべきものではない。大人の出る幕ではないのだ!!
「ここを目指してきた子ども達の心はよくわかる」などとおっしゃっておられるが
あんたみたいに勉強も運動もがんばれた人に
そうでない子どもの絶望がどれだけわかるのか?
彼のように「人間、頑張ることがあたりまえ」、と言い切れる人を何人も知っている
たしかに素晴らしい人達だとは思う。
だが、総じて他者への気配りの行き届かない人が多い。
悪気はないのだ。純粋に彼らにはわからないだけなのだ。
そして、これもまた彼らの 欠陥だが、個性なのだ。許してあげよう。
スタンドプレイはおちゃらけ番組の中だけで充分だ。
維新の中では、知事がうまいこと手綱を絞っているように見えたが
市に帰ってくると、手の付けられない暴れん坊将軍になってしまうご様子。
そうはいっても現在これだけリーダーシップが取れる人はあまりいない。
つまりナントカとシザースは使いようってことか。
大阪市民のみなさん、がんばってください。
「殿がご乱心」ですよ!