史実に基づいた、石田三成の忍城攻めの話なんだけど
三成は、水攻めで城を落とそうとしたのよね。
その名残が今も「石田堤」として残ってるんだそうで


映画見に行くまでは野村萬斎見たさだけで
そんなことに考えが及びもしなかったんだけど
実際に水攻めのシーン(CGなんだけど)見てたら
被災者でもないのに東日本大震災がフラッシュバックしてしまった。

大震災のことなんて、結局はクリック募金の時にしか思い出さなくなってた自分にも驚いたけど
水攻めのシーンで背筋がぞっとして思い出しちゃった自分にもびっくりした。

私でもこんなんだから、そりゃ被災者の方はとてもまともに見られないと思う。

これって問題なかったん???と思ったら
やっぱり本当は去年公開予定だったのを延期してたのね。
そこんとこの事情を知らなくってゴメンなさいでした。

公式ホームページには
そういうシーンがありますよとわざわざ注意書きがあったらしいわ。
そうだよね。私みたいな鈍感単細胞でもこうだもの。



内容についてはネタバレになるからスルーだけど

ディテールについて言えば、

武士の作法がちょこちょこ散りばめられてて
時代小説好きには、ちょっぴり楽しいかも。


武士が座るときに、太刀を利き手側に置くのは
攻撃の意思がないことを表してて
逆手に置けば、「貴様を斬る」との意思表示になります。

なぜかは、鞘から刀を抜く動作を考えれば分かるよね。


もう一つ
「金打」(きんちょう)といって
刀の濃口を切って、強く鍔に打ち付けるように
刀を鞘に戻すと、金属音がします。

このように金属と金属を打ち合わせることを「金打」といって
「誓いのしるし」としました。


こんなシーンが何の説明もなく出てくると
「フフン」と思ってしまうのよね。

若干わざとらしいけど。

まあ小ワザで楽しませていただきました。


ただ、CGが何か安っぽくって…
役者の演技が舞台的で…
必要以上にほのぼのしてて…とか

いろいろ不満はあったけど
エンドロールでエレカシが流れた頃には
エレカシ聞きたかったことすっかり忘れてたから
多分入り込んでいたんだと思うわー。


エレカシ聞きながら
とっても楽しいおまけのシーンもあるから
最後まで席を立たないほうがよろしくってよ。

宮本くんの耳は治ったんだろか…
と、ズレてることを考えながら見終わりました。