先日、栗きんとんと、芋きんつばを買って
友人宅での茶道教室へ ルンルン行ってきました。


今回からは、平点前の「拝見アリ」
お道具の拝見という茶道の一期一会遊びの核心をちびっと体験しました。


茶杓と棗(ナツメ:お抹茶、お薄の入れ物)を

お客様に拝見していただきます。


前は、金持ちが道楽道具を見せびらかし合うシーンと
嫌っていたのですが、浅はかな考えでした。


確かにそういう側面があるというか、
原点は戦国武将への領地替わりの褒美の品だった訳ですからね


当然、人も羨む高価なものが出てきて然るべきなのでしょうが

そうでなくても十分楽しめるコーナーでした。


ここまでほぼ定型句以外は無言で進んできた茶席で
やっとこさ私語を交わし合うところなんだよね。


大切にされてきた器物を純粋に鑑賞する場面。
まあそりゃ値踏みするのもその一つかもしれないけどさ。
まさか、おいくらでしたかー? とは聞かれないだろ。


伯父の家で茶杓をたくさんパクってきたのですが
なんせ元来面食いなもんで、氏素性にはこだわらず、


箱にも茶杓入れにも入れられず、まるで使用済み割り箸のごとく
コップに突っ込まれていた中から選んできたので
どの子も、作者も銘もなんもわかりゃしないんです。


でも、作者不明なら不明でいいんだって。
銘も、自分で名付け親になっちゃっていいんだって。
それもできたら、季節にちなんだ名前がいいねって。


それ聞いたら、家でお留守番してる名無しのごんべさんたちの
顔があれこれ浮かんできたよ。


どんな名前つけようかなー。
プリマヴェーラとか、ブリザードとかは、ダメよね、やっぱし。
きゃーん、楽しみーっ。 どおしよおおおっ 悶えるーっ!


落ち栗… 若鮎… 虎落笛… 青もみじ… 遠花火… すばる…
忘れ菊… 苫屋… 埋み火… 万朶の桜… 夕霧… 風花… 不知火…
芽吹き柳… はぐれ鹿… 子燕… 


そんな雅なこと言いながら

気がついたら全部、橘花とか、秋水とか、桜花とか、藤花とか、晴嵐とか、

帝国軍な名前になっていそうだ。 うむむ気をつけよう。


…どっちにしても

なんだか出すたびに名前が変わりそうな気がしてきたぞ。

たーのしーいなーあ。