樹脂系の溶き油を使うと、
絵の具が乾くまでにちょっと時間がかかるので
もう一枚並行作業しようと下絵は
ずいぶん前に描き上げていたものの
絵の前に座る時間がなくて、
やっと今日、二枚目のカマイユに取り掛かりました。


カマイユとは、上に塗る絵の具にあまり影響しない色のワントーンで
明暗を掴むための古典画法の土台作りです。


本来は、白とバーントシェンナ(焦げ茶色)の二色で
濃淡を表現するのですが、そこはビンボークイーン。
白はキャンバス地の白を生かします。


というと、カッコいいんですけど、
私、色を混ぜ出すと、最初5段階あったものが
気づくと全て同じ色…ということが多々ありまして。


まあそんな諸事情に加え、
この描き方だと、絵の具もオイルも少量で済む。
つまり、お金も時間も(早く乾くので)節約できるという
ありがたーい結果がついてまいります。


ただ、一枚目の乾く間の暇つぶしとして取り掛かるはずが、
結局一枚目の上塗りと同じ日にやっちゃてるので、
大して意味がなくなっちゃいました。


よって、もう一枚ながら族になる予定です。

相変わらずどんくさい私です。



これがその暇つぶし作品。


どかっちのブログ


多分、4年生ぐらいの夏の息子です。
すね毛もヒゲもありません。
少年の季節は短いね…。 はい、ショタコンですとも。

それが何か?


これを描き終えた時のパレットと
テレピン専用油壺の様子。


どかっちのブログ

どうですか! どちらもキレイさっぱりと使い切ってあります。
学生時代には考えられませんでした。

絵の具なんかオイルなんか、
出しちゃ捨て、出しちゃ捨てしてたのに!
なんかそれが絵描きだみたいになってたのね。


それがどうよ。パーフェクトですよ。
これからも絵の具チマチマ絞りながら描いていきます。



どうでもいいことですが、(といいつつ大文字(^ω^))

前の日記で登場した日本発のジェットエンジンは

そもそもガソリンが入手困難になり

もっと粗悪な油でも飛ばせる飛行機をということで開発されました。


そして、そこで言われる「粗悪な油」こそ、

この油彩画で用いられるテレピンオイル

(ターペンタインとも言います)なのでしたーっ。


松から採取されるので、

松の爽やかな揮発性の香りが鼻からツーンとノーミソ直撃です。



私たち、「粗悪な油」で絵を描いてます…。なんだかなー。




そして、一枚目の上塗り二度目。


どかっちのブログ

リンシードって、そうだったテカッちゃうんだよね。
光源二つあってもテカッちゃう。むむむー。 入れすぎたかも。

自分の艶がどんどんなくなっていくのでつい…。


左下の物体がとんでもなく自己主張しているのは
作成手順のための一時的なものです。多分…。
ここから汚していきます。おそらく…。


しかし、本題がF4号で暇つぶしがF10号って…

なんかおかしい気がしてきた。今更ですが。