見つけたのは「婚費の調停」という言葉。




さてさて 「結婚」 とは何か。

お国がバックについた ツーマンセル を作ることであーる。


このマンセルになると、税金面などでいろいろと優遇されたりするのだ。

所得控除で配偶者控除、扶養控除などがあるのはご存知のとおり。


イイコトばっかりはなくって、もちろん頭数数えて税金やら年金やらを徴収しやすく…

ってのはここに関係ないから省くわね。


そして! このお得な制度の恩恵を被るためには

ちゃーーんと 義務もあるのだ。


それが「婚姻費用の支払い」


お国の作った「婚姻制度」に加入するには

儲けの多い方が、少ない方をきっちり扶養していることが条件なのであーる。

婚姻を継続するための費用、それが 「婚費」。


その支払いが大変だろうからと、ちびっと税金をまけてくれるのよ。


知ってた? みんな知ってた?

私はこの時まで きーーーーーーたこともなかったわよ!


もうこの際だから申し上げますけど

高校卒業までに、学校で

「結婚と離婚」について しっかりお勉強させるべきですよ!


いくつになったら結婚できるか とかだけでなくって

失敗したら どうしたらいいかもキッチリと!


なぜって、この「婚費」にたどりついたホムペのヘッダーに

とんでもない 人でなしなコピー が さも当たり前のようにデデーンとついてたからよっ。


「法は 法を知る人を 守る」


ごーーーーーーーんんん!


なにそれーっ そんじゃ、知らない奴が悪いってことーーーーっ!???


法治国家である我が国 日本じゃ

どうやらそういうことらしいわよ~、奥さん。



相変わらずの横道それっぷりだわね。



つまり、離婚調停と並行して、

もうひとつ「婚費の調停」を申請するの。


もちろん離婚調停を申請した家庭裁判所でいいのよ。



まあわかりやすく言うと、相手に


「そんなに私と結婚していたいなら カネ払え!」って迫るってこと。


そう、私は月に109万円掛かるオンナなの…


ここで問題なのは、万一、金に困ってなくて

とにかく世間体が大事だから、なんぼでも金つんでつなぎとめようとするダンナだけど


私から見たら、何ともうらやましい別居生活ですけどねー。


金が溜まった頃に、どこかへタカトビしたらよろしいことよ。



結果から言うと、うちの元 夫はこれで諦めましたね。


別居しながら、何のメリットもなく、 養育費 と 婚費 を 両方払い続けるか

養育費だけに出費を抑えるかを天秤に掛けたわけよ。


ちなみにこの「婚費」というのは「養育費」よりも強いのよ。


「養育費を払うっていったのに、払ってくれない」と

(調停離婚の場合に限り)家裁に申し出ても、

せいぜい電話で払いなさいよと言う程度。


調停は家裁でやるのに、

法的拘束力はないのよ


もうビックリでしょー!?


でも、この「婚費」を払うように調停で決まったのに払わないと

ちゃんと給料差し押さえしてくれるのよ。


男ってのは女よりも社会的体裁を気にするトラディショナルな生き物らしいから

これは結構なダメージになっちゃうのよ。


そもそも社会的に破綻してる相手には効かないけど…

あなたの元ダーリンが そうじゃないことを祈るわ。




さて、婚姻費用をいくらにするか の問題だけど


養育費にしても 婚費にしても


公正に妥当な金額を引き出すためのグラフっていうのがちゃんとあるのよ。

(調停員さんが持ってるけど、私はたしかネットでも見つけた気がする)



私みたいな自営業は 若干操作できるけど

お勤めだと 源泉徴収票一枚で バシッと出ちゃうわね。


それでも 可能なら押さえたい 「攻め」 の基本だけど


落としどころの3割り増しで最初にふっかけておいて


相手がそんなに出せるか!と提示した金額と

すり合わせて 想定していた落としどころに軟着陸。


これが理想の流れよね。


まあでも、こんなのはアブク銭だと思っといた方がいいわ。

ケンカに負けないためには 目的がブレないことが大切ですものドキドキ


相手が 頼むから別れさせてくれ と言い出せば こっちの勝ちよ。




それと、老婆心なんだけど(この言葉、最近洒落にならんなー…)


あなたの担当さんが ちゃんとした調停員さんなら心配ないけど

どうもいろんな人に話を聞くと、私は大当たりを引き当てたみたいなのね。


私の担当さんは、たまたま ご自分もDV経験者だったので

(あ、申し遅れました。ワタクシ、DVで離婚してます。 んなこたーどーでもいいやね)

とても親身になってくれたのよ。



調停員ってのは、司法関係者の OB、OG。

つまり、社会勉強そっちのけで、机にかじりついて司法試験に合格した方々。

いわゆるアカデミックスマート。


世の中のことを あまりご存知ない方が 多数派らしいのよ。


「あなた お金がないなら旦那さんに養ってもらわなきゃ だめじゃなーい」

ぐらいのこと平気で言う人もいるそうな。



だから、基本、自分で攻められるだけの 準備と道具を

自分で揃えてから戦場に出て行った方が安心ね。


調停員さんは、二人のあいだの 衝立 パーティーション

ぐらいに思っといて、自分主体で 戦うの。


戦う気がないのに、最初から 「助けてください」 じゃ

気持ちで負けてるわ。


そんなんじゃ、離婚を勝ち取ってからの生活を乗り越えていけなくってよ!


結婚がゴールじゃなかったのと同じで、

離婚もスタートなのよ。


その先の人生を、どう生きていくか、もう一度自分と自分で話し合ってみてね。


金に困って また男選びに失敗するぐらいなら、

離婚の労力を省いて、今のダンナで何とか折り合い付ける方が

100万倍 賢いわよ。

今日からダンナを 「諭吉さん」 って呼んでみるとかね。


だってほら、保険たっぷりかけてきたダンナに 明日、何が起こるかわかんないでしょ? ドクロ




腹黒い私は、ずっとそんなことを思い続けるであろう自分に ウンザリしちゃうから

キレイサッパリ、ビンボーバッサリしたんだけどね。


人を呪わば 穴 いっぱい よ叫び


今はお陰様で カネの苦労はあっても、家中の空気が 爽やかこの上ないわよ。




そんなこんなで

相手の調停すっぽかし 込みで半年掛かったけれど、

私は めでたく新しい生活のスタートラインに立てたワケ。


気になる費用は、 離婚 ・ 婚費 それぞれ 数千円の印紙代と 切手代。

真剣に考えてるならそのへんは ご自分で調べてみてね。


調停しようにも雲がくれなんて奴もいくらでもいるから

こんな記事が一体全体役に立てるかどうかはわからないけれど


ショボイ仕事で、ビンボー人から 金を巻き上げる

弁護士の仕事を 一件でも減らしてやろうと思って…


…じゃなくて、困ってる人を 一人でも タダチョキで 楽にしてあげたくて書いてみた。


健闘を祈るわっドキドキ


最後に笑うのは アナタよっ!