子供一人育てるのに十年かかった私は、

人から「一人っ子が二人だね」と言われている。

まあ、それは特に反論しない。


夫に問題があったからこうなったのだが

それはまた別の記事で。



下は息子。

これがもうかわいくって仕方なかった。

いやもちろん娘もかわいいけど、歳いってたから、もう孫の感覚か?


そして不安で仕方なかった。


この子がいじめられたらどうしよう…

自分がどんな報復をするかがオソロシカッタんだけど…ドクロ




女子と男子では違う。

遊び方もいじめ方も。


でも私も、娘の時とは違う。

少しは学んだこともあった。


娘の時は、若すぎて周りのお母さんたちや

よその子供たちとの交流ができなかった。


今回は年相応。むしろお姉さん的年齢。

一人育ててちょっとは自信も持てた。


そこで一計。



近所のガキどもも一緒に育ててしまえ。

分け隔てなく、この校区の男子を全員しつけよう!


自分の子供一人を安全に育てようとしたら

24時間セコムしなくてはいけないけど、それは無理!


それに比べたら…

悪さするような奴、特にボスキャラになるような奴には素地がある。

こいつをちいさな芽のうちに潰してしまえばいい…ドクロ


い、いやいやいやいやいや目

早いうちに、間違いを正してやればいいのだ。




今の子供たちは、よその大人を怖がらない。

これは大人にとってはもとより、本人たちにとっても不幸なことだと思う。


今はやたらと「恐怖」を「負」の感情として、子供に与えないようにするが

これは自分の身を守るための大切な感情。

なければ命を落とすこともあるのだ。


「オヤジ狩り」だの「年寄りを狙ったひったくり」だの

すべて「大人は怖い」というトラウマを持たずに

育った子供の所業にほかならない。


そしてそんな奴らも、いずれは単独で行動する「オヤジ」、

狩りの対象となるのだ。


是非とも「大人は怖い」ということを刷り込んでやらねばならない。



相手が小さければ小さいほど、お手軽である。

「よその子を叱ると、親に怒鳴られる」等と愚痴る前に、

賢いやり方を模索していただきたい。



そもそもそんなこと愚痴る人は、

「自分は正しいことをやるのだから衆目の下で堂々とやるのだ」

というアサハカなお考えの方なのではないだろうか。

そんなパフォーマンスしてるから、遭わなくてもいい痛い目に遭うのですよ。



第一、それでは子供に恐怖を植え付けることはできない。

赤の他人の大人と1対1になった時にこそ、恐怖は芽生えるのだ。


わりと簡単なのよ。そんな子供の親は、自分の子供に目を向けていない。

つまりスキだらけなのだもの。


そのスキをついて、なおかつ親から死角になればなおよし。

「そんなことしちゃ、だめだろが!」(対象年齢に合わせてアレンジくださいね)


と思いっ切り怖い顔でボソッと(他の人に聞こえないぐらいで結構)教育します。

子供が泣き出せば言うことなし。


私の友人の娘さんは

電車内でずっとわんわん泣き続けている子供にそっと

「今すぐ泣き止まないと、頭っからバリバリ食べちゃうよ…」

とささやいたそうです。


すぐに静かになったそうな。 グッジョブ!


子供が親に泣きつくまでに、とっとと姿を消すのが懸命です。

そんな親からどんな苦情も聞く義務はありませんから。


つまり逃げ場所のない時にはやめてくださいということです。

よその子を躾ける為に、危険に身を晒す必要はどこにもないのですから。



まあ私は幸か不幸か、そんなにひどい親子を

それほどたくさん目撃することもなく、

ただ単に保育園でヤンヤン親子の親を見つけたら、早めに挨拶。

できれば主導権先取。


そしてその子供に顔を覚えさせるまで、一緒に遊ぶ

というのを保育園ではやりました。(市で一番のマンモス保育園でした)


ヤバめの親子をスルーせず、あえてこちらから声を掛けると

そういうことに相手は慣れてないので、大体好意的に受け取ってくれました。



子供が私の顔を見て「おばちゃん」といって走ってくるまで続ける。

本当はここで子供同士が仲良くなればいうことないけど

うちの子はすごく引っ込み思案でね。(…親の反動か?)


それでも「おばちゃんの子供」という認識ができればそれでよし。

こうなってしまえば、「おばちゃん」が多少怖い顔して叱っても

ちゃんと言うことを聞く子に育ってます。

そんなことやってたら、母の会会長とかやらされちゃったけど

まあ、それもプラスとしましょう。


もっとも、任期中「会長」と呼ばれたことはほとんどなく、

「組長」 「番長」 と呼ばれておりましたが…。なんでだよ!





小学校になれば、晴れて「放牧」。


功を奏したかどうか、とりあえず、

小学校では市で有数のマンモス校にもかかわらず

目立ったいじめの話は聞かず、うちのおぼっちゃまも無事に。


やんちゃな子も顔を見かければ、必ず挨拶してきます。

挨拶さえしてくれれば、大丈夫。

顔見て逃げるようなことになったら、追いかけてやろうかと思ってたけど

今のところ、ないですね。


中学に上がると、校区が広がる…

さすがに知らないやんちゃ坊主が増えてきます。



一度だけ、いじめ未満のことがあったようだけど、

その子の親とのツーショットを当人の前で見せるつけと、それもおさまりました。

「将を射んと欲すればまず馬を射よ」の要領ですね(?)


まあ、そんなこんなで今も校区内には、かわいい息子がたくさんです。


今話題の「モンスターペアレント」…ですか?

とんだ雑魚キャラですよね。


騒ぐ割には、ちっとも自分の思い通りにはなってないでしょうが。

挙句、通報されちゃったり…お気の毒に。


本当のモンスターは、目的を達成するためには

手段を選ばず、壮大な計画をコツコツ地道にやるのよ。

あ、ジワジワって言った方が、怖そうでいいわねえ。


そして、最後に勝つのー。 おほほほほー。

ごめんあそばせー。