長年、手放せないチャームが有る。
シルバ製なので、既に黒ずんで鈍色。
しかし、何故か折に触れ外出の際に付けてしまう。
線が細くて、似合わないのは判っているのだが…。
昔、愛おしい人に同じ物を贈ったっけ(笑)
もう、手元にはないだろうな…きっと。
それは仕方が無い事だし、気にもしていない。
恋は相互関係で成り立つが、愛は一方的な想いだと考えている。
唯、何かをしてあげたくなる事。
それが “愛” の本質ではないだろうか?
相手から何かを求めているのではない。
だから相手次第で、恋は消滅するが…、
自分が忘れなければ、愛は無くならない。
永遠と∞の狭間で漂ったまま。
別に普段、何かする訳ではない。
“ふっ” とした切っ掛けで、相手を想い出し、
『今も輝いていてくれたら良いな…』
と、考える。
それで愛は成立する気がしている。
過去に亡くした者に対しては、尚更だ。
数年置きに想い返し、少しの間、愛おしい感情で頭を一杯にする。
そう…煙草を1本吸う間だけ、その人を想い、時間を捧げる。
そんな綺麗な感情を抱ける相手が、数人居る。
それだけで幸せな生を送って来た気がする。
ま、ほとんど忘れているんだから、意味無いんだけど…ね(笑)
それに、振られた相手より、自分が輝いていたいし。
どだい軽い性格なので、シリアスは似合いません!!
小さな感謝と愛を…永遠に、このチャームに込めておこう。
時々、その綺麗な感情のままで、首にぶら下げよう。
交差する∞と、永遠の愛の象徴を、もう少しだけ…。









