宮沢孝幸さんに夢中になってしまった。

決定打は今日のラジオ。

きっかけは、以前のラジオ。

そこそこ熱心に聴いているつもりが、どうしても作業しながらなので、今ここでそらで書けるほどは、宮沢さんについて記憶に残っていない。

だから、調べながら、並行して書いていこうと思う。

宮沢孝幸さん。京都大学で、ウイルスを専門とされている方。

そう、コロナが悪さをするようになって以来、3回目のゲスト出演で、コロナやウイルス事情について意見を発信されたのだ。ちなみにそのラジオとは、Kiss FM KOBEの「辛坊治郎SundayKiss」。

何がそんなに一リスナーの自分を夢中にさせたかというと、そのお人柄である。

偉ぶることやかっこつけることとはとにかく無縁。最も素敵なところは、堂々と「分かりません」と言うところ。それも、様々な質問において、そこそこの頻度で「分かりません」とはっきり言い切るものだから、聴いていてとても気持ちが良い。

そのときの辛坊さんも気持ちがよくて、訊ねたことに対して「分かりません」と返ってきても、あたかも「専門家から『分からない』という貴重な意見がもらえました」とでもいうように、さりげなく次へ展開していく。このラジオでは辛坊さんは茶々を入れて楽しむことが多いのだが、今日含めて、ゲストコーナーではちょっと様子が違う。ラジオパーソナリティの意味も含めて、「MC」としての本気を見たような心地。

さて、宮沢先生。

そんなふうに、「分かりません」をとてもハキハキと言うため、確かなことを言うときの説得力が違う。

一つ印象的だったのが、辛坊さんによる質問「コロナウイルスは、これから暑くなってきて蚊が出て来たら、その蚊が媒介となってまた感染していくことはあるのでしょうか」、それについて即答で「ありません」と答えたこと。

「分かりません」があったぶん、この回答は気持ち良かった。

確かですか、と辛坊さん。すると「99.999…％、ありません」と言ったのもまた、科学者らしくてプロだなぁ素敵だなぁと思った。

その後に、「もしそんなことが起これば『ネイチャー』です」と言った。つまり「学術誌に載ること必至」。

文字では伝えられないが、そんなこんなを「バタバタした感じ」で話すところが、とてもユーモラスだったり、かわいくであったり聴こえてきて、要するに人柄に夢中になってしまったのである。ものすごく人間味があるというか。

いつもだいたい、ラジオは晩ごはんを作りながら聴いているが、声を出して笑ってしまったほど。

今調べていて、あっ、となった。

宮沢先生はTwitterをされていて、いつか強烈に胸を打たれたツイートが、宮沢先生のものだったことが分かった。

そのツイートを偶然見たときは、すでにラジオで宮沢先生のことを知っていたはずだ。なのに、上手く自分の中で繋がっていなかったらしい。

それは、コロナ予防のためにすぐに取り組めることを、とにかく伝わるように勢い重視に書き連ねたツイート。

「これを機にタバコはやめろ」とあって、そういやそれ以来タバコはやっていない。

また、長く会っていない祖父母に会いに行きたかったが、確実に今じゃないと思えた。

なんだか久しぶりにおじさんに夢中になった気がする。

世の中がヒリヒリしていて、大の大人の残念な部分が見えやすくなっている。

ウイルスの専門家、という意味だけでなく、こんなおじさん（大人）もいると実感できたことで、疲れていた心がふわっと軽くなったように思う。

もっともっと宮沢先生の話が聴きたいなぁ。

番組名に含まれる「Kiss」という言葉にあたふたしていた姿（声だけだが）がおかしくて、塩を振りすぎた20時前だった。

宮沢先生に夢中！