ナカムラクリニックさんの情報です。

 

 

前回、『荒川央先生のレクチャー』は

 コロナワクチンと免疫不全についてわかりやすい説明がありました ココ

今回は、荒川先生のレクチャー2 を掲載します。

 自己免疫疾患で、起こる病気の例などが記載されています。

 

 

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以下は、リンク先の抜粋です。ナカムラクリニック

 

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ヘルペスウイルス科

もうひとつ、自己免疫疾患の関連で触れておきたいのは、ヘルペスウイルスです。エプスタインバールウイルス(EBV)が起こす自己免疫疾患も多様です。多発性硬化症、リウマチ、シェーグレン症候群、強皮症、クローン病など、いろいろあります。なぜヘルペスウイルスが自己免疫疾患を起こすのか?
EBVはB細胞に感染できるウイルスです。これが非常に厄介なんです。抗原で活性化されたB細胞は、基本的に短寿命です。しかしB細胞に感染したヘルペスウイルスは、その宿主細胞がすぐ死んでしまっては困るので、T細胞からの刺激を模倣してB細胞をトランスフォーム(不死化)します。不死化したB細胞はクラススイッチを起こし、抗体を作り始めます。どんな抗体を作るのか、分かりません。無害な抗体ならいいのですが、自己抗体を作るようなら、いろんな免疫疾患が起こります。
コロナワクチンの接種によって一時的に免疫不全が起こって、帯状疱疹やヘルペスウイルスの再活性化が言われていますが、もちろんEBVも再活性化します。そして、あらゆる種類の自己免疫疾患が起こり得ます。
『自己免疫疾患』というカテゴリーに分類されている病気がいくつあるのか、100個あるのか200個あるのか、知りません。ただ、病名が付いてないものの、現に存在する自己免疫疾患は、100個200個どころでは済まないはずです。人間の持っている遺伝子はおよそ2万個。そのどれもが自己抗原になり得ます。その抗原に対して、抗体の結合の仕方によっては、タンパクを不活性化するかもしれないし、逆に活性化するかもしれない。でも、どんな自己抗原に対しても抗体を作ることは可能で、その結果、何が起こるか分からない。
あくまで、分かりやすい疾患だけが分類されているだけのことで、病名のついてない自己免疫疾患はもっとたくさんあると思う。たとえば、拒食症や過食症も自己免疫の異常によって起こる可能性があります。たとえばレプチン(食欲に関するホルモン)やその受容体に対する抗体ができれば食行動に異常が生じるはずです。同様に考えて、精神状態、心の病気さえも自己免疫疾患で起こり得ます