ご宴会は大概お座敷で行われます。

ビジネスマンのお客様が多いということもあり

上着やらお手荷物で、畳のかなりのスペースを取られてしまうこともしばしば。

そんな中でも召し上がり物を隅々のお客様にご提供するため

色んなものをよけながら、おっかなびっくり抜き足差し足でお持ちしています。

でもここはかなり危険、無理しない方がいい、と判断した時は

入口付近のお客様に「お回し頂いてもよろしいでしょうか?」と

お客様の手に委ねて送って頂くことがあります。

つい先日のご宴会で50代前半くらいのお客様に

「お回し頂けますか?」とお願いしたら

「こう!?」と、明らかにシャレのつもりで

ご自分の手元でお椀をくるくる回し始めたのです。

(またか…)

前日もオジサマが同じことをなさっていたこともあり、つい

「(穏やかに微笑んで)よくあるパターンでございますね」と言ったら

宴席の女性の部下の方々中心に、手を叩いて爆笑されてしまいました。

日頃威厳ある上司が、寿司屋のおねーちゃんに(あ、勤務先は寿司店です)

軽くいなされたのがツボだったのでしょうか。

そんな風に、自分が発した一言で

お客様がワッと和んで下さるのも、ある種接客の醍醐味。

根がウケたがりな私は

それだけで密かにガッツポーズ(^-^)