いつも男性お二人で、週2くらいのペースで

夜お見え下さるビジネスマンのお客様がいて。

このペースで飲みに来られるってことは独身でいらっしゃるのかなぁ…

いつぞやは「いやぁ、女性の気持ちは分からない」

なんてボヤいて意気投合してらしたし

いい人そうなお二人だけど「いい人」で終わっちゃう感じかな、なんて

ちょっぴり身内的な気持ちで心の中でエールを送ってたお得意様。

金曜日そのお客様たちがお発ちになって、バッシング(片付け)してたら

隅っこに傘を発見。

表はご承知の通り雨。

取るものもとりあえず傘を持って店を飛び出し

走れども走れども見慣れたお客様のお姿を見つけられない。

とうとう駅の改札まで追いかけた(徒歩3分)けどお会いできず。

がっかりすると共に、無断で出てきて

時給が発生してるのに独断で勝手なことをして叱られるかも?との考えもよぎり

肩で息をしながら、また取って返してお店に走っていた時

隣りのテレビ局の前を和やかに歩いていらっしゃるお客様を発見!

無事傘をお渡しできて喜んでいる私に握手を求めて下さいました。

かなり恐縮なさりつつ「次は必ず大勢で伺いますから!」と。

正直、毎回地味に飲んで長く話し込んでいらっしゃるけど

ご贔屓にして下さること自体が嬉しかった。

帰って店長に事と次第を説明し「次はご宴会でいらして下さるんですって(*^o^*)」

と言ったら「いつになることやら…」とシニカルな反応。

そして、週が明けて今日の昼。

なんとそのお客様が明日のご宴会予約を入れにわざわざ足を運んで下さいました!!

柔和でサザエさんにも出てきそうな雰囲気のそのお客様は

初めて名刺を頂戴して分かったのですが

○○生命本社勤めのエリートサラリーマンであり。

夜の雨の中握手しながらおっしゃった約束を

お客様が律儀に守って下さったお気持ちが何よりも嬉しくて。

シニカル店長は受け止め方も冷静でしたが

私はも~う、その後ニッコニコしながら仕事しちゃいました(^O^)

私が傘を持って走ったうんぬんじゃなく

この店を贔屓にしてやろうという心意気だと思いますが

「接客やってて良かった~!!」という瞬間でした。

お客様に感謝。