朝から大騒音。

鼓膜が麻痺してしまうほど。

でも相手が蝉ではどうしようもない。

百日紅にもブルーベリーにも、

セミの抜け殻が幾つもしがみ付いていた。

 

どうかしている

軒下の日陰でこの温度。

この辺りはどちらかと言うと涼しい方なのに。

 

ここ数日は、土砂降りと猛暑が繰り返されて湿度も高い。

そして庭はあっという間に鬱蒼としてしまう。

だから早朝の涼しい内に、と言っても蒸し暑いけれど、

庭仕事を済ませる。

 

干からびるんじゃないかと思うほどに汗をかいてから、

シャワーを浴びる。

こんなに暑いのに、腰の辺りは冷えていて、

熱めのお湯が気持ち良い。

麦茶を飲むと、超高速で体中に行き渡る感じがした。

 

未だ正午。

夏の一日は長い。

午後は家の中で洋裁でもする?

ただ、もう服は着きれないほど沢山ある。

こんな時には母の服を・・・頼まれて、よく作ったっけ。

今日は母の命日。

作らなくなって5年以上経った。

お墓参りは2年前に行ったとき、

「もう命日には来ません」と宣言して済ませておいた。

この暑さでお参りに行ったら、

こっちまで仏になってしまいそうだから。

 

さて、何か作りたい。

どうせなら着ていて楽しい服を作ろう。

好きな服を。

 

25年くらい前に作ったお気に入りの服。

もう着古して室内着になっている。

ベージュ地に白のチェック柄。

このパターンで、もっと薄手の生地で作ってみようか。

う~ん、でももう、肩をこんなに出した服はダメ。

着て出かけられない。

腕の付け根が情けなくなってきているから。

どんなに筋トレしてもダメ。

それなら袖を付けてみようか・・・ダメ。

今度は衿がくどくなる。

さて、どうしよう?

全く違うデザインを考えよう。

夏は午後も長い。

時間はたっぷりある。