昨日実家に行ってきました。

 

  母のメニューに「鶏肉の醤油焼き」なるものがあります。しばらく醤油に付け込んで焼くだけのシンプルな料理でしたが子供の頃の私にはご馳走で大好物でした。

 

  認知症を発症した母は今でも鶏肉を見ると醤油に漬け込む癖があるようで、私が夕飯を作りに行った際にも醤油に漬け込まれた鶏肉を何度もお見掛けしました。

 

  そして私が実家に行く頃には鶏肉を漬け込んだ記憶が母から消えていて、発見した私が「焼きでいいか?」と父に確認すると「美味いけど飽きるよな」と苦笑いを浮かべながらも受け入れてます。

 

  昨日私が実家の冷蔵庫を開けると醤油にまみれた鶏肉がまたいらっしゃいました。

 

  「私じゃないよ」と何故かムキになる母を見て父も私も大笑いです。認知症なんで責めるつもりも無いですし特に悪い事した訳でも無いので…

 

  ただ先日、妻が作ってくれた「鶏肉とナスの炒め物」が美味しかったので実家でも作ろうと思いレシピを聞いて来た私はとりあえず立ち止まりました。

 

  しばらく考えましたが下味が付いた鶏肉として扱い後は妻のレシピ通りに料理したところ鶏肉は唐揚げの様になり妻のオリジナルより本格中華っぽい仕上がりになりました。

 

  父も「何か美味そうだ」と喜んでくれたので今後「下味の付いた鶏肉の料理」のレシピを増やそうと思った件でした。

 

  先ず冷蔵庫の中身を確認し、何を作るか考えながら母があちこちにしまい込んだ鍋たちを定位置に戻すことが私のルーティーンの一つです…続けます。